「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の、 自転車競技を題材にした人気スポーツ漫画「弱虫ペダル」のノベライズ化が決定した。
この企画の背景には、 「活字離れ」をなんとかして食い止めたいという、 児童書出版社としての切なる願いがあるとのこと。YouTubeやゲームに時間をとられ、 大人も子どもも、 本を読まなくなっている今、 「活字離れ」を食い止めたい、 「読書の面白さ」に気づいて欲しい。 同時に、 岩崎書店の児童文庫レーベル「フォア文庫」を活気づけたい、 という思いからスタート。
主人公の小野田坂道が、 総北高校自転車競技部に入部し、 経験者に混じって「1年生対抗ウェルカムレース」に挑戦するところから始まる『小説 弱虫ペダル』。 坂道くんが、 往復90キロの秋葉原(アキバ)までの道を毎日ママチャリで通っていたエピソードから、 エリートロードレーサーの今泉俊輔や浪速のスピードマンの鳴子章吉らとの出会い、 ダイナミックなレースの模様など、 原作のストーリーに沿って、 スピード感あふれる文章で描かれている。
特筆すべきは、 渡辺航先生の漫画のカットがふんだんに挿入されていること。 カットの入れ方も、 漫画のコマ風に一手間ふた手間工夫をこらしているから、 「弱ペダ」の空気感・躍動感にたっぷりひたることができる。
また、 各巻末には「これでキミも自転車通!」と題したコーナーも。自転車やロードレースのトピック解説を読むうちに、 ついついあなたも「自転車うんちく」に詳しくなり、 競技のファンになってしまうかも。
原作者 渡辺航 メッセージ
自転車に乗ってますか? どんな自転車に乗ってるのだろう?
この物語の主人公・小野田坂道は、 なんとママチャリで往復90キロの秋葉原へ小学4年生のときから通っていました。
アニメとゲームが大好き。 友だちもいないし、 運動神経ゼロ!
そんな坂道が、 ひょんなことから入学した高校の自転車競技部へ入ることに。
だから、 がんばる! 自分のために、 友だちのために。 そんな坂道と自転車に乗ってペダルを回してみよう!
きっと世界が、 キミの気持ちがどんどん変わっていくはずですよ!
(原作者 渡辺航)