「30代が、 いちばん曲をつくった時期でもありました」
デビュー40年を迎えたミュージシャン・竹内まりやさんが、 ファッション誌「Oggi」に初登場。 Oggi世代である30代の働く女性へ向けてメッセージを届けている。
これまで“シンガーソング専業主婦”という独自のスタンスで音楽活動を続けてきた竹内。 30代は、 育児をしながら最も多くの曲をつくった時期という。 「たとえば、 中森明菜さんに『駅』という曲をつくったときには、 駅での切ないラブストーリーを頭で組み立てながらボルテージが上がってきて…。 と、 そうしている最中に子供が泣き出して、 現実に戻る。 そして子供を寝かしつけたらまた、 『駅』の世界に戻って…」 。 育児と曲づくり、 全く異なる世界を行き来する日々は、 働く女性の厳しい現実のように見えるが、 本人はその生活が 「とても楽しいことでした」 と振り返る。
23歳で歌手デビュー。 20代は、 「芸能的な活動も多く、 自由な時間もなくスケジュールが埋まっていく毎日、 好きなはずの音楽へのモチベーションも失いかけていた」 と。 27歳のときにミュージシャンの山下達郎と結婚。 その後は、 家庭を優先する独自の音楽活動で他アーティストに曲を提供し、 自らも歌手としてヒット曲を出してきた。 30代は、 「進むべき道が決まった実りある10年」 とのこと。 それは “ワークライフバランス”という言葉が世の中に浸透する以前。 自分のペースで自己実現と家庭を両立する働く女性の新しい生き方だった。
「30代は、 体力も夢もたくさんあって、 そこに向かうエネルギーもあふれている。 そして、 若さはいろんな試行錯誤を許してくれます」 と竹内。 10月号では、 Oggi世代へ向けたメッセージのほかに、 曲づくりや、 女性のかっこよさ、 37年になる山下達郎さんとの結婚生活など8ページにわたって語っている。
昨年、 80年代シティ・ポップが世界的に再評価されるなか、 当時のヒット曲『プラスティック・ラブ』がYouTubeの非公式動画で2400万回再生され、 海外でも話題に。 今年は、 ディズニー映画『ダンボ』の日本版エンド・ソングを担当。 9月4日には、 40周年記念アルバム『Turntable』が発売されるなど、 デビュー40周年は話題豊富。
寡作ながら自分のスタンスを変えず丁寧に仕事と人生を刻み続けるーー、その姿は、 Oggiが目指す「かっこいい私」の理想像そのもの。 ファッション誌での貴重なインタビューを収めたOggi10月号は小学館から8月28日発売。9月2日から都内5駅(表参道駅、 東京駅、 恵比駅、 有楽町駅、 新宿駅)で竹内まりやの大型ポスターを掲出。 (ポスターに関する駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください。)