河出書房新社が発行する季刊文芸誌「文藝」は、 夏季号に続くリニューアル第2弾となる秋号を刊行した。
今号の特集は「韓国・フェミニズム・日本」。 今、 大きく話題となっている韓国文学を通して、 日本文学の現在と世界文学のこれからを照射。メインは著書『82年生まれ、 キム・ジヨン』が翻訳書としては異例のベストセラーとなっているチョ・ナムジュや西加奈子ら、 日韓作家10人による短篇競作。
日本人作家はもちろんだが、 アジア初の国際ブッカー賞作家、 ハン・ガンによる「京都、 ファサード」、 パク・ソルメ「水泳する人」は本誌のための書き下ろし、 また、 イ・ラン「あなたの可能性を見せてください」も本誌で世界初の公開となる。 今、 20代を中心に大きな支持を得ている韓国出身・日本語ラッパー、 MOMENT JOONの自伝的小説「三代」も抄録。
山崎ナオコーラの新境地となる傑作「リボンの男」(140枚)を掲載。 また『ルポ 川崎』が話題となった磯部涼の新連載「移民とラップ」も開始。 前号よりスタートしたいとうせいこう「福島モノローグ」、 岸政彦×柴崎友香「大阪」など連載陣も充実。
リニューアルキャンペーンとして、 雑誌・定期購読専門オンライン書店Fujisan において、 「文藝」新規定期購読を申し込みの方に〈「文藝」オリジナル一筆箋〉プレゼント企画も継続中。引き続き新たな「文藝」に注目をしよう。