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萩原健太をゲストに迎えたレコードコンサートで日比谷と音楽の歴史を体感! 「80年代の野音のイメージと言えば、 この人達でしょう」

2019.06.05

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6月2日(日)、 日比谷公園で開催された「日比谷音楽祭」(主催:日比谷音楽祭実行委員会)において、 音楽評論家の萩原健太氏をゲストに迎えレコードコンサートを開催した。
 
音に拘りのあるリスナーが続々と集った満員御礼の状態でスタートし、 冒頭はTechnicsの上松泰直氏より、 Technics最上位のアナログプレーヤーSL-1000R等、 この日のために用意した音響システムの紹介が行われ、 その後、 録音された年代や、 プレスされた国などによる音質の違いを楽しむ選曲で数々の名盤試聴が行われた。 なかでも、 サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」は、 全世界7500枚のみのプレスという希少な高音質リマスターアナログ盤であり、 息遣いのリアルさやエンディング後に耳に残る響きなど、 圧倒的な音の美しさに場内が魅了された。
 
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後半は、 萩原健太氏が「日比谷公園と音楽のつながり」をテーマに、 日比谷野外音楽堂や日比谷公会堂で繰り広げられてきた国内外のアーティストの公演を振り返り、 日本の音楽と日比谷公園の歴史を紐解いてゆく。
 
「戦後、 日本の洋楽の需要はクラシックからはじまった」という話から、 1962年に来日した際のフランク・シナトラ日比谷野音の逸話に笑いつつ「Summer Wind」の情緒的なボーカルに聴き入り、 マイルス・デイヴィスの代表曲「So What」では、 熱い演奏が会場に鳴り響いた。
 
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その他、 フォークソングブームを代表するピーター・ポール&マリー「悲しみのジェット・プレイン」や、 日本のグループサウンズ~ロック黎明期における『日本語ロックVS英語ロック論争』など古き良きエピソードとともに、 はっぴいえんど「抱きしめたい」、 キャロル「ヘイ・タクシー」が流れた際には、 アーティストの息吹が再現されている様な感覚を覚える。
 
頑ななまでにポップミュージックに拘り、 日本のポップシーンに大きな意味をもたらしたと萩原氏が明言されたシュガー・ベイブは、 高音質盤の「SHOW」を試聴し、 そのサウンドに聞き惚れた上松氏から「この高音質盤、 欲しいです」の一言が発せられた。
 
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最後は、 「80年代の野音のイメージと言えば、 この人達でしょう」と、 野音ライブ盤のRCサクセション「君が僕を知っている」で締め、 時間の許す限りの駆け足となったが日比谷と音楽の歴史を振り返る至福の時間を共有し、 Technicsのブランドメッセージ「Rediscover Music(音楽を再発見しましょう)」どおり、 何百回聞いた曲でもメディアや機器が変わると新たな発見があるという事を実体験したイベントとなった。
 
日比谷音楽祭(ワークショップ)「レコードコンサート」 
日比谷公園と音楽のつながり~レコードと共にその歴史をなぞる~
ゲスト:萩原健太(音楽評論家)
日 時:2019年6月2日(日)14:30~16:00
会 場:Musication Village TAIKEN(日比谷図書文化館小ホール)
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