ニュー・オーダーが伝統あるインディペンデント・レーベルであるMuteとワールドワイドの契約を締結したことを発表した。
今回の契約締結に関して、レーベル創業者であるダニエル・ミラーは、次の通り語っている。「今回の契約はMute、ニュー・オーダー双方にとってエキサイティングで新たな章の幕開けであり、このように長きにわたってクリエイティヴであり、なお且つ成功を収め続けているアーティストと共に仕事をすることを大変光栄に思います。この契約の話が挙がったとき、まず最初に新作のデモをいくつか聴かせてもらったのですが、聴いた瞬間、ニュー・オーダーにとって、Muteこそが今いるべき場所だと確信しました。私たちはすでにいくつかクリエイティヴな話をしていて、これからのエキサイティングな未来に向けて進みはじめています」
ニュー・オーダーも同様に彼らにとっての新しい“ホーム”を歓迎している。「ニュー・オーダーはMuteとサインしたことを大変喜んでいます。ダニエル・ミラーや彼のチーム以上に、共に仕事をするに適した場所はありません。Muteには素晴らしいアーティスト達が在籍しており、歴史もあり、僕らはそれらにとても満足しています。何はともあれ、このレーベルに参加することは我が家に戻ったような、僕らに根ざすインディペンデントなルーツに立ち返った気持ちがしています」
ニュー・オーダーは、ジョイ・ディヴィジョン解散後、80年に活動をスタートし、81年にファクトリー・レコードからシングル「セレモニー」をリリースして以来、通算9枚のオリジナル・アルバムと2枚のライヴ・アルバムをリリース。2014年は、ジョイ・ディヴィジョンの名曲「ラヴ・ウィル・ティア・アス・アパート」、「トランスミッション」をイギー・ポップと共演した(ニューヨークのカーネギーホールで行われた<Tibet House U.S. Benefit Concert>にて)。
2014年4月には南アメリカをツアーし、ロラパルーザにも出演、その後USツアーを行ない、そこで演奏された新曲はファンに熱狂的に迎えられた。ニュー・オーダーは間もなくニュー・アルバムのレコーディングを引き続き行うためスタジオに戻る予定だ。
ミュートは、78年にダニエル・ミラーによって創設されたイギリスを代表するインディペンデント・レーベル。2014年は、オルタナティヴ界の帝王スワンズ、テクノ界のカリスマであるプラスティックマン、またインダストリアル・ミュージックのオリジネーター、キャバレー・ヴォルテールといった世界の音楽シーンを牽引するアーティストの作品を積極的にリリースしている。また今秋にはイレイジャー、ゾラ・ジーザスの新作の発売、ベン・フロストの来日公演が控えている。
ニュー・オーダー、ミュート・レーベルとワールドワイド・ディールを締結
2014.09.03