2011年7月13日(水)・7月14日(木)Shibuya WWW
スペースシャワー列伝 〜第八十五巻 三面鏡(さんめんきょう)の宴〜
14日:WHITE ASH / THE★米騒動 / Droog / ザ・ビートモーターズ
“スペースシャワー列伝”2日目。この日はTHE★米騒動でイベントの幕を開けた。THE★米騒動は、札幌を中心に活動している全員18歳の3ピースバンド。2010年に10代限定オーディション“閃光ライオット”でグランプリを受賞した実力派。3ピースとは思えない音の塊をフロアに投げつけ、圧倒的なステージングで魅せる。2曲目に演奏された『Hys』では、めまぐるしく展開するサウンドを聴かせ、終始狂気を孕んだバンドだという印象だった。
2番目に登場したのは、「伝説を残しに来ました!」と気合い充分ののび太(Vo/Gt.)率いるWHITE ASH。3曲目に演奏された『Stranger』が個人的に彼らの中でも特に好きな曲ということは置いても、艶やかなベース、うねるギター、色気のある歌、バンドのアンサンブルを最大限に活かしたこの曲を、最強のグルーヴで会場をダンスフロアへと化す。そうして良い雰囲気を作ったのび太だったが、どうしても言いたかったということで、MC中に「We Love Music,スペースシャワーTV」と番組のキャッチフレーズを言い、フロアを失笑させていた…。伝説は残したはずだ…。歌詞に意味はほとんど持たせていないという英詞が特長の彼らのサウンドは、ぜひ一度聴いてもらいたい。
そして3番目はDroog。大分出身で、メンバー全員幼稚園からの幼なじみで結成されたという平均年齢19歳のバンド。グラマラスなルックスのVo.カタヤマヒロキが縦横無尽にステージを動き回り、それを支えるギター・ベース・ドラムの演奏力の高さは圧巻。特にダイナミックなドラムサウンドは脳天を直撃してくるかのように迫力がある。10代ならではの言ってよいのかわからないが、途中演奏された『人類』は、日々のフラストレーションをライブで吐き出しているのではないかと感じたほど、彼らから鳴らされた音には生々しさが感じられた。豪快なライブパフォーマンスとワイルドなロックサウンドで魅せた全8曲。彼らのパフォーマンスは一ぜひ度ライブで体験して欲しい。
このイベントの最後を飾るのはザ・ビートモーターズ。1曲目の『自由マン』から、Vo.秋葉正志はシャウトしまくり、パワフルなライブパフォーマンスで圧倒していく。MC中の話を総合すると、この日の出演者の中では一番の年上バンドとなりそうだが、テンションの高さも一番。しかし3曲目の『きれいな少女』では一転。ギタリスト・木村哲朗のギターが哀愁の漂う叙情的なギターを鳴らし、シンプルでストレートな歌を聴かせる。名曲だと名高い『ちくちくちく』(この曲のプロデューサーはアイゴンさん!)も演奏。さすが長年バンドをやっているだけあって、ステージの見せ方も上手い。最後は『恋がしたい』でフロアを踊らせ、秋葉は左右スピーカーの上に乗り、最高の盛り上がりを見せた。
こうして、2日間に渡り個性の強い8組が出演したイベントは幕を閉じた。イベントに行きたかったけれど行けなかったという皆さんは、スペースシャワーTVにて2日間の映像が流れるので、そちらをチェックして欲しい。あの興奮と感動を共有できたらと切に思う。(Rooftop:やまだともこ)
スペースシャワー列伝〜第八十五巻三面鏡の宴〜の模様をスペースシャワーTVにてオンエア!
スペースシャワー列伝〜第八十五巻三面鏡の宴〜 day1 / day2
初回放送
day1:8/10(水)22:00〜23:00 day2:8/17(水)22:00〜23:00
リピート放送
day1:8/27(土)25:00〜、9月予定 day2:8/27(土)26:00〜、9月予定
SET LIST
THE★米騒動
M1 Border
M2 Hys
M3 俗物美術展覧会
M4 ファンタジック柵の前
M5 祝女
M6 ブラック・ダンス・ホール
WHITE ASH
M1 Ugly Marguerite
M2 Thunderous
M3 Stranger
M4 B.B.
M5 Reject
M6 Scar(t)
M7 Ray
M8 And Gypsy
Droog
M1 LOVE SONG
M2 からかわないで
M3 お気に入りのレコード
M4 愛に餓えてんなら 骨にしゃぶりつけ
M5 ああ絶望
M6 HORROR SHOW
M7 人類
M8 いざさらば書を捨てよ
ザ・ビートモーターズ
M1 自由マン
M2 アンドレア
M3 きれいな少女
M4 素晴らしいね
M5 恋するふたり
M6 ちくちくちく
M7 恋がしたい
EN ジェット先生