説明不要、マルチアーティスト、リリー・フランキーがEMIミュージック・ジャパンと手を組んで新レーベル“RECORDZとまり木”を設立し、本格的にアーティスト活動を開始することとなった。“RECORDZとまり木”での活動は、フロントマンとして歌うことだけではなく、コンポーザー、アートディレクター、新人発掘まで自ら行なう予定で多方面に及ぶ創作活動の発信基地としても機能していく。レーベル設立にあたり、リリー・フランキーから以下のコメントが届けられた。
夜に沈む、場末のスナック。
さきいかとツナピコと芳香剤の匂い漂う店内に流れてくる、スナッキーな音楽。
私は、トレンチコートの襟を立てながら、つい、そのメロディーを口ずさんでしまう。
かつて、男が、カッコいいままでいられた歌詞。
その音、女がセクシーであることに誇りを持てた頃のメロディー。
男と女の吐息。そして、因果。
大人の清濁をマドラーでかきまぜたサウンドに、ジンロのウーロン割りがしみじみと染みてくる。
カウンターの中には、モータウンの歌姫シャーリーンの名曲「愛はかげろうのように」で登場する女みたく、
一筋縄ではいかない人生を送り続けてきたであろうと思われる、尋常ではない厚化粧のママ。
最近、涙もろくなったと、十七本の歯で笑った。
“ありがとう。ジェニー。
お前はいい女だった。
お前と暮らすのが幸せだろうな。
だけど、ジェニー。
あばよ、ジェニー。
それが、男には出来ないのだよ。”
阿久悠の名フレーズを私は心の中でツイートした。
そして私は思ったのです。
現代の歌謡曲を作ろうと。
人間の弱さも酷さも美しさも受け入れ、人々の内側にへばりつく、スパイシーでスナッキーな音楽を作ろうと。
あなたの切ない夜の傍らに咲く、一輪の切り花になりたいと。
RECORDZとまり木について
リリー・フランキー
2011年6月9日
そして、リリーが作詞/作曲(Elvis Woodstock名義)、アートワーク、PVディレクションに至る全てにおいてプロデュースした謎の新人シンガー、ジミ・シジミのデビューシングル『シジミの女』が、“RECORDZとまり木”設立第1弾音源として発売されることが決定した。このシングルは“NEO MOOD歌謡曲”と、仕事と疲れた中年男性・女性への“癒し”をコンセプトに制作されている。
このリリースに合わせて、『シジミの女』の告知ポスター&告知フライヤー入りティッシュを設置してくれるお店、特にNEO MOOD歌謡曲コンセプトとマッチングしたスナック/バーなどお酒が振舞われるお店を募集する企画がスタート。詳しくは、“RECORDZとまり木 HP”をご覧頂きたい。
商品情報
リリー・フランキープロデュース
ジミ・シジミ デビューシングル
シジミの女
初回限定盤(CD+DVD):TOCT-40347 / 1,500yen (tax in)
通常盤(CDのみ):TOCT-40348 / 1,000yen (tax in)
8.17 IN STORES
CD
1. シジミの女
2. 私ってなんなんですか
3. シジミの女 (FPM EVERLUST REMIX)
remixed by FPM (Tomoyuki Tanaka)
post production for remix : Tomoyuki Tanaka and Yuzuru Tomita
recorded and mixed at Never Ever Recordings (Tokyo, JAPAN)
4. シジミの女(川辺ヒロシ HAMMER BEAT REMIX)
remixed by 川辺ヒロシ/HIROSHI KAWANABE(TOKYO No.1 SOUL SET/InK)
recorded and mixed by TOMOTAKA KIUCHI
recorded and mixed at STUDIO em POINT
DVD
1.シジミの女(ミュージックビデオ)
2.シジミの女(ショートフィルム・バージョン)
Directed by リリー・フランキー