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近未来移動系シティパンクバンド、撃鉄が放つ1stミニ・アルバム『撃』

2011.01.22

geki.jpg「撃人間コンテスト」と称し催された自主企画も記憶に新しい、新進気鋭の近未来移動系シティパンクバンド、撃鉄(もちろん映画じゃないほうだが、この説明も必要ないだろうか)。
彼らの1stミニ・アルバム『撃』が届いたので、リリース日の2月9日まで待てないという撃キッズのために、当音源についてご説明申し上げようと思う。
バンドのみならず、自己表現をしている人は斯様な言われ方を嫌うやもしれないが、わかりやすく、編集子の知りうる限りの格好良いバンドにあてはめさせていただくとしたら「平成のスーパーミルク」「現代版和製DEVO」もしくは「帰って来たINU」といったところか。伝わらないか。
現在、唯一入手可能な音源として『Gekitetsu1』が存在するが、こちらはCD-Rであり、手に取って見る限り、かなりの手作り感が目立つ。
本作『撃』は『Gekitetsu1』に収録されている3曲を、プロデューサーに中尾憲太郎(from クリプトシティ)を迎え、新たに撮り直した一枚。
基本的に彼らのライブでよく耳にする曲並びである。

1曲目「ヨルテツ」は底抜けに格好いい。申し分ない。この声を待っていた、という方は多くいらっしゃるであろう。
2曲目「犬」は、ライブで天野ジョージ(vo)が、80年代の子供を恐怖のどん底に突き落とした「キョンシー」よろしく両手を前に突き出し、手根骨から先をだらりと下げ、ピョコピョコと跳ねるのが印象的な楽曲である。伝わらないか。
3曲目「部屋」の持つ雰囲気は他の曲とまた違い、ギターの音の迫り方が鋭い。伝わらないか。
その後続く曲も、どう書こうと伝わらない方には伝わらないかもしれないが、単調ながら飽きず、終わればまた聴きたくなる。
同じ言葉を何度も繰り返されると覚えてしまうのはこの時期の受験生だけに限ったことではない。
彼らの音を聴くと、支配欲のない洗脳というか、身体に無害の中毒性というか、所謂これが「ハマる」というやつか、と気付かされる。

CD-R盤をこき下ろすつもりは毫もないが、音源よりもライブに定評のある彼らが、全体的に「よし、また本気を出して、今の100%をかたちにしよう」という意気込みが感じられる。
曲の持つ雰囲気もさることながら、着目すべくはその歌詞。
この音源、是非、家の中で体育座りで聴く事をおすすめする。(石川 愛/web Rooftop)

商品情報

Perfect Music XQFL-1017/1,575円(税込)/2011年2月9日発売

amazon

1. 部屋
2. 犬
3. ヨルテツ
4. 東京
5. 場違い
6. はじまりの歌

Live Info.


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