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新進気鋭バンドが大挙出演! ELECTRIC EEL SHOCK主催『俺、甲子園 vol.1』

2010.12.21

ELECTRIC EEL SHOCK presents『俺、甲子園 vol.1』
2010年12月17日(金)三軒茶屋HEAVEN’S DOOR
文:石川 愛(web Rooftop)
写真:saito mayumin

EES01.jpgダンス甲子園、居酒屋甲子園など、野球と一切関係ない場合の「甲子園」の使い方に、なにやら計り知れない自己顕示欲を感じた。
その名も「俺、甲子園」。
その言葉の持つ雰囲気にすべてを託している感がある。
ライブハウスの名前も、その読み仮名を「ヘヴンズドア」と勘違いされている方が多いようだが、正しくは「ヘヴンスドア」。ハコの方でさえ「ほとんどの方が間違って覚えていらっしゃるでしょうね」と仰っていた。
このイベント、ELECTRIC EEL SHOCK(エレクトリック・イール・ショック、以下EES)がツアーで全国をまわっている時に知り合った、活きの良い若いバンドを紹介するというコンセプト。
四十路の目に狂いはない。東京では珍しいバンドがたくさん観られるということで、ヘヴンスドアの20周年ということも相まって、かなり楽しみにしていたイベントだ。

DrDowner.jpgまずは神奈川県代表、Dr.Downer。
音を聴いた瞬間に「おお! パンク!」という印象。
スタンダードでかなりノリやすい曲多し。
お客さんも「踊る」というよりは「その場で痙攣する」的な動きを繰り返しているように見えた。

THE_WEMMER.jpg次いで、静岡県代表、THE WEMMER。
ザ・ウェイマー、と読むそうですが、意味はあまりにもアレなので敢えて割愛。気になる人は直接メンバーに問い合わせてみて下さい。運が良ければ知ることができるかもしれません。
SEでステージに照明が点き、音を聴いた瞬間、彼らの平均年齢が19歳という先入観を捨てさせられることになる。
存在そのものが、既にずっしりロックンロール。
イベント主催側のEES並におっさん(いい意味で)の佇まい。
ロッキー(b, vo)のいでたち、話し口調、MC、全部、良い。
「静岡から来ました! …東京さみーぞ! クールですね東京。(どう反応したらいいかわからず微動だにしないお客さんに対し)あんたクールだ。クールだよ、東京。…住みやすいですか?」
若干歯切れの悪い感じが、また初々しく、お好きな方にはたまらないのではないだろうか。
「静岡から来ました」を連呼していたと思いきや、「富士山の国です。わかりますか?」と後半弱気に。

THE_INRUN_PUBLICS.jpg3バンド目は長野県代表、THE INRUN PUBLICS。
メンバーのルックスがキッチリ2分割されているのも興味深い点であったが、何よりマサキ(vo)のルックスの良さは、ジャンルを超えて女性に愛されそうな気が。
実態は、偽り無しのドパンクスです。

撃鉄.jpg4バンド目は、皆さんお待ちかねの撃鉄。
「一度でも実際に観てもらわないと、その良さを言葉で説明できない」タイプのバンドであることは間違いない。
彼らは、特に天野ジョージ(vo)を撃人間と称し、なんとも言えない爆発的且つ撃エモーショナル鉄板ライブ(略して撃鉄)を見事敢行してくれた。
イベント・タイトルについてもきちんと考えていたようで、ここでのMCは彼らの言葉そのままでお伝えしたい。

天野ジョージ「今日のイベント・タイトル、知ってますか? 『俺、甲子園』…どうして僕たちがこのイベントに呼ばれたのか、考えたんです。だって僕たちサッカー部だったから…」。

そう言いながらも最後の曲でスーッと姿を消した。
撃鉄のライブは何が起こるかわからないことでも有名で、前回大阪で見た時はお客さんの眼鏡や鞄といった私物を、天野自らが持参した買い物カゴに入れ回収し、物販に並べていた。
今日は何が起こるんだろうと思い、ワクワクして待っていると、ヘルメットにユニフォーム、そしてバットにボールというフルセットで再登場(ちょっとズボンは履けてない)。
そして「9回の裏ですから、ぶっ放してみせますよ!」と一言放ち、客席からボールを投げさせ、空振り三振。
最終的に、膝から崩れ落ちるかたちとなり、その姿はアストロ球団的な雰囲気を放っていた。

EES02.jpgトリは勿論、主催のEES。
ここまでの出演バンドが皆10代、20代であるのに、30代をすっ飛ばしての四十路バンドのおでましである。
海外での活動においては、実際その評判は高く、BOW WOWや少年ナイフ、メルトバナナ、ギターウルフ、DMBQ、BORISなどといった、国内でも確固たる地位のバンドと並ぶほど有名なバンドである。
新曲を数曲取り入れながらも、定番のライブ曲を数々こなし、会場を大いに沸かせていた。
まだ彼らを知らない方には、是非一度ライブを体感してみて欲しい。

有名なバンドと対バンすることによりお客さんをびっくりさせることにも定評があるEES。
今度はどんなSUGOIライブを作り上げてくれるのか、楽しみで仕方ない。
今回対バンした人たちが劇的に有名になる可能性も大。

Live Info.


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