詩、小説、エッセイ、評論、戯曲、シナリオなど膨大な量の文芸作品を発表する一方、演劇実験室『天井桟敷』を主宰し、演劇や映画なども幅広く手掛けた"言葉の錬金術師"こと寺山修司（1935年12月10日〜1983年5月4日）。『かもめ』（1968年、浅川マキ）や『時には母のない子のように』（1969年、カルメン・マキ）、『あしたのジョー』（1970年、尾藤イサオ）などの作詞家としても知られる寺山の数々の才能の中から歌だけにスポットを当てたイベント『"寺山音楽祭"〜TERAYAMA WORLD・MUSIC FESTIVAL〜』が来たる12月10日に初台The DOORSで開催される。
この企画は、今年7月3日に新宿の仮設シアターにてカルメン・マキが頭脳警察のPANTAと共に寺山修司 作詞の『戦争は知らない』（オリジナルは1967年、坂本スミ子）をハートフルかつソウルフルに唄い上げたことにインスパイアされて創出されたもの。毎年趣向を凝らし、寺山の誕生日（12月10日）と命日（5月4日）の年2回開催される。
寺山の元妻でプロデューサーの九條今日子の協力のもと、寺山の研究家として知られる高取 英（『月蝕歌劇団』代表・京都精華大学教授）が司会進行を務めるトークと歌で構成される同企画。出演は、頭脳警察、THE DUET、制服向上委員会。トーク・ゲストにはなるせゆうせい（オフィスインベーダー代表・演出家）、『寺山修司に愛された女優〜演劇実験室 天井棧敷の名華・新高けい子伝〜』著者の山田勝仁（演劇ジャーナリスト）。さらに特別ゲストとして『野良猫ロック』や『女囚さそり』、『修羅雪姫』等の作品で知られる女優の梶 芽衣子が出演。寺山ファンのみならず、日本のアンダーグラウンド・カルチャーに興味のある人には必見の一夜となりそうだ。
なお、頭脳警察は『無冠の帝王』と題された結成40周年記念BOXを昨日発売。還暦を迎えた今もノスタルジアではなく現役のロック・バンドにこだわるPANTAとTOSHIの希少かつ貴重な音源と映像が収録された9枚組BOXセット、日本のロック・シーンを語る上で欠かすことのできない記録作品と言えるだろう。

商品情報

Live Info.

“寺山音楽祭”
〜TERAYAMA WORLD・MUSIC FESTIVAL〜
第1回：2010年12月10日（金）初台The DOORS［03-5350-5800］
OPEN 18:30／START 19:00
＜出演＞頭脳警察、THE DUET、制服向上委員会
＜ゲスト＞なるせゆうせい（演出家）、山田 勝仁（『寺山修司に愛された女優〜演劇実験室 天井棧敷の名華・新高けい子伝〜』著者）
＜特別ゲスト＞梶 芽衣子
＜司会・進行＞高取 英、橋本美香
＜チケット＞指定席 ￥5,000／自由・立見 ￥4,000（いずれも税込、入場時に別途ドリンク・チャージ￥300必要）

第2回：2011年5月4日（水・祝）初台The DOORS［03-5350-5800］
OPEN 15:30／START 16:00
＜出演者＞未定
＜チケット＞指定席 ￥5,000／自由・立見 ￥4,000（いずれも税込、入場時に別途ドリンク・チャージ￥300必要）
チケットの発売は公演の30日前より、チケットぴあ、ローソンチケットにて

協力：九條今日子
構成：高取 英
企画・制作・問合せ：アイドルジャパンレコード株式会社［03-5386-6003］

関連リンク

• 頭脳警察オフィシャルサイト
• 梶 芽衣子オフィシャルブログ『女をやめたい』

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