結成から16年もの間、休むことなく作品を発表し続けながら、その度に新鮮な驚きと感動を与えてくれるディアフーフが通算10作目となるフル・アルバム『Deerhoof vs. Evil』を来年初頭に発表する。
古巣のキル・ロック・スターズから、オブ・モントリオールを擁するポリヴァイナルに移籍しての第1弾アルバムとなる本作は、フレーミング・リップスのウェイン・コインがツイッター上でアルバムにインスパイアされた落書き（キョーレツ！）を公開するなど、発売前から話題沸騰。
作品自体はトム・ヨークも絶賛した前々作『フレンド・オポチュニティ』の楽曲にも通じる、汲めども尽きせぬ豊富な音楽的アイデアをちりばめた完璧なまでの構築性と、思わず口ずさみたくなるような親しみやすいメロディ・センスの両立を更に突き詰めた、素晴らしくポップでラディカルなサウンドとなっている。
ギリシャの作曲家、ミキス・テオドラキスが手がけたマイケル・カコヤニス監督作『魚が出てきた日』（1972年）のサウンドトラックの1曲『Let’s Dance The Jet』のカヴァーはすでに今年2月の来日公演でも披露していたが、この曲以外は全てディアフーフによるオリジナル楽曲で、録音もスタジオを使用せず、バンドの練習スペースやベースメントで行われた。
さらに日本限定企画として、本作の発売に先立ち、12月22日（水）にタワーレコード限定のワンコイン・シングルを限定リリースすることも決定。『Behold a Marvel in the Darkness』と『Hey I Can』のアルバム・バージョンの他、トクマルシューゴとイルリメによるリミックス、さらにはATPからリリースされるシングルのB面曲『Hitchcock』も収録予定とのこと。こちらも大きな話題となりそうだ。

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