タイガーホールレーベルのオムニバス「PUNK UP THE VOLUME」が好調な売れ行きをみせているが、その中に収録されたクリームチーズクッキー(以下クリチ)が、意外にも好評を得て、この度、フルアルバム発売という暴挙に出ることになった! スカという音楽はそもそも間口の広い音楽だが、女の子7人というある意味最強なメンツでつくり出されるクリチの楽曲は、パンクから、オーセンティックスカ、大正ロマン、ディズニー、犬、レナウン娘、オムライス、老人力、、、などあらゆるものを取り込んだ、超カラフルな音楽。今年の夏はみんなこれを聴いてハッピーになりましょう!(梅)
──96年結成となってますが、活動期間は意外と長いですね
愛:最初は3人でやってたんですけど、ギターが辞めたんでメンバー募集をしたんです
糸:DOLLで募集したんだよね
──最初はトリオだったんだ。それがいつの間にか7人の大所帯になったと
愛:3人の時はパンクバンドだったんだけど、メンバー募集をきっかけに、前からやろうと思っていたスカでメンバーを集めたら、知らないうちにいっぱい集まっちゃった
──スカの名の下に結集したんだ
愛:どうなんだろう。スカって知ってたのかな?
舞:ていうか、気が付いたら入れられてた(笑)。トランペットの安喜ちゃんに連れてかれて、ちょっと弾いたら、来週ライブだからって(笑)
──それで4人になったんだ。あとの人は
恵:前から知り合いだったから、私も何かやらせてって
──それがピアニカ?
恵:最初はアコーディオンをやろうと思ってたんだけど、入ったらすぐにライブだったんで、急遽ピアニカでやったんです。それが思いのほかよかった
──たしかにピアニカの音色が特徴的ですよね
朋:ピアニカがいいってよく言われるよね
恵:ほんと? やったー!
──のどかな感じになりますよね
恵:昔懐かしい感じ?
──クリチ全体に言えるんだけど、今はやりのスカコアというよりは、昔ながらのジャマイカン・スカって感じですよね。
愛:どうなんだろう。そう言われると凄く嬉しいけど、まだまだそこまではいってないっていうか。でも曲を作るときは、あまりパンクっぽくならないように意識してるんですけど
──ボーカルもけだるい感じだしね(笑)
舞:スカコアとオーセンティックの中間を行ってるつもりなんですけど
愛:簡単に言えばポップな感じでやってます
──あとは何て言われたりします。
愛:楽しそうだね、とか
舞:・・・かわいい、とか(笑)
一同:キャー!!
──まあ、みんな若いですもんね。十代とかでしょ?
愛:え、十代はいません
──あ、そうなの? 学生っぽいから。髪型のせいかな。ドレッドとかいないし。
由:アフロとかもね
舞:坊主は昔いたらしいけど・・
愛:私、3年前は坊主だったんです。剃りすぎちゃって
──パンク時代に?
由:でもかっこよかったよ
──アルバムの話をしますけど、1曲目の『モガ』は、まさにオーセンティックなスカですね。マイナー調で。
愛:イメージはモダン・ガールです
舞:大正ロマンな
糸:サックスはお祭り!
──おお、大正ロマンですか。曲ごとにイメージがあるんですか?
愛:それはフィーリングで。自由にやってます
──両親に自分たちのCDを聴かせたりしました?
舞:今日、オムニバスを聴かせました
──反応はどうでした
舞:音楽がどうのこうのよりも、娘が弾いてるってのが嬉しいみたいで。『これが、あんたのCDかい?』って
──ホームビデオみたいなもんですね(笑)
愛:会社のおばちゃんが、楽しい気分になっていいって。CD買ってくれるって
──まあスカってそういうもんですよね。老若男女が楽しめる音楽というか。だから今度のアルバムはおじいちゃんにもOKって感じで(笑)
由:ライブ行ったら、おじいちゃんばっかりとか(笑)
舞:じゃあ、老人ホームでやろうよ(笑)
愛:やろうよ!老人好きとしてはね
──クリチを聴けば老人力がつく!
愛:追っかけされたらどうしよう
舞:若い男の子にも聴いてもらいたいよー
──バンドやってもてたい! って気持ちはあるの? 男は普通、もてたくてバンドはじめるんだけど
愛:それはないよね(笑)
一同:ええー?(疑問)
愛:もてたかったら坊主にならないよ
一同:納得