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INTERVIEW

トップインタビューニューロティカ×亜無亜危異 - 新宿ロフト出演回数最多バンドによる渾身企画第9弾は、あっちゃんが10代からロフトで見続けてきた憧れの先輩バンド、亜無亜危異!

新宿ロフト出演回数最多バンドによる渾身企画第9弾は、あっちゃんが10代からロフトで見続けてきた憧れの先輩バンド、亜無亜危異!

2023.09.01

俺は「一日浮かれていたい、一日イカれていたい」。それだけです(アツシ)

──そんな中でも新宿ロフトというのは、バンドマンにとってやっぱり特別な場所で。それを守ってきたのが、亜無亜危異であり、ニューロティカであり。その伝統は今も守り続けられてます。

でもやっぱあれだね、こっち(歌舞伎町)に移ってきてから、やっぱり世代交代みたいなのはあったし。あっちゃんとか、G.D.FLICKERSのJOEとかが引き継いで。あそこは分かりやすかったよね。ARB、ルースターズ、亜無亜危異から世代交代して、最後の小滝橋もニューロティカとG.D.FLICKERSがやって。「あぁ、時代が代わって、あっちゃんとJOEのロフトになっていくんだな」と思いながら見てたけど。あっちゃんは頑張って武道館やって、武道館にロフトの時計まで持っていったからね。

──あっちゃんは、そんな新宿ロフトでの初のツーマンへの意気込みはいかがですか?

アツシ:そりゃあ、嬉しいよね。ありがちな言葉で言うならば、高校生の頃の自分に自慢したいですよ。

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──今回、ロフトでのマンスリーをやるにあたって、亜無亜危異はどうしてもお声がけしたいバンドだった?

アツシ:もちろん。僕の50歳祝いのときも出てもらったりしたんだけど、そんな簡単に呼べる存在じゃないっていうか。なにか大義名分がないと呼べないんで、大切に取っておいて、ようやくこの日が来たってことで。当日は後輩なんで、ウチが先に演奏をやろうと思ってるんですけど……。

えぇ!? いやいや、亜無亜危異が先でしょう。

アツシ:そこは年功序列でやらせていただいて、最後に「ジョニー・B・グッド」で僕が飛び入りさせていただきます。

あ~、なるほどね。

アツシ:12月は毎年お菓子の大売り出しをしていて凄く忙しくて、『New Year Rock Festival』に一度も行けたことがないんですよ。だからテレビでしか見たことないですけど、亜無亜危異の「ジョニー・B・グッド」の凄さは伝説でした。凄いですよね、ステージに50人くらい乗ってきてるのに、関係ナシで唄ってて、「カッケェ!」って。西新宿のロフトもそうでしたもんね?

みんなステージに上がってきてね。初めて『New Year Rock Festival』に出たとき、浅草の国際劇場だったけど。客がバーッと上がってきて、もみくちゃになっちゃって。(内田)裕也さんはそういうの凄い嫌うのよ。で、裕也さんが出てきて、「やめろ!」って怒ってるんだけど、セキュリティもいないから、裕也さんも巻き込まれちゃうんだよね。そしたら俺も余計なこと言うから、「うるせぇ、関係ねぇよ!」って唄い続けて、30分のステージが15分くらいでぐっしゃぐっしゃでできなくなっちゃって。俺なんかからすりゃ、「やってやったぜ!」くらいの気持ちだったんだけど、裕也さんから呼び出されて。あのときは「あぁ、俺の芸能人生これで終わりだ。短かったな……」と思ったね(笑)。

アツシ:あははは、凄い話だなぁ!(笑)

分かった。じゃあ、「ジョニー・B・グッド」やろうか?

アツシ:お願いします! あとこれ、(島田)紳助さんから聞いたんですけど、紳助バンドと亜無亜危異が対バンしたとき、暴走族が凄い集まって。それを見た紳助さんが、「これで対抗するしかない」って、白ブリーフで出ていったんですよね?(笑)

そう(笑)。京都花月でやったんだけど、凄かったよ。花月でやったロックバンドって亜無亜危異だけじゃない? その頃、紳助・竜介は革命的なことを起こして凄い人気あったけどさ、嫌がってる人もいたんじゃない? だけど、「なにやるんだよ、紳助」って興味津々で、楽屋も漫才師だらけで。(桂)三枝もいたよ、「いらっしゃ~い!」って言ってたもん(笑)。そういや、亜無亜危異がライブやったときは若手の子もたくさん見に来ててさ、北野誠がいたり。そういう奴らって、現場を見れば、いろいろ学ぶこともあるじゃない? 若い奴らもさ、家でパソコン見てるなら、ライブハウスに来ればいいんだよ。いくらヴァーチャルで世界を見てても、それは世界じゃねぇからな?

アツシ:ヴァーチャルは世界じゃない、いいですね。

そうだよ。そしたら、「いや、家でヴァーチャル見てるんじゃなくて、ばあちゃん見てます」つってな、「じゃあ、いい子だね」だって。ふざけんな、この野郎!

アツシ:あははは! 「ばあちゃん見てる」って、最高傑作ですね。

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──『ビッグ・ウェンズデー』も、ぜひ亜無亜危異やニューロティカを見たことのない若い子たちにも見て欲しいですね。

昔は「ライブハウスって恐ろしいところじゃねぇか?」とかさ、地下にある暗黒な感じがしたじゃない?(笑) でも、その世界に行けたときの喜びもあるんだよな。

アツシ:そう。俺もアンダーグラウンドだけど、クラスで俺しか知らない世界だと思って、ロフトに通ってました。亜無亜危異がいて、ARBがいて、ルースターズがいて。「この世界が最高だ! 俺は今一番カッコいいところにいるんだ!」っていうのは、凄く思ってました。

俺もライブハウスに足を踏み入れるようになったとき、「いっぱしの悪になったぜ!」と思ったもん。高校の修学旅行で京都行ったとき、外道が拾得でライブやるって知って。「おい、拾得見に行こうぜ!」って、そんな遅い時間にやるとは知らずに拾得まで行ったら、店の中を見せてくれたんだよ。そしたら凄い狭いステージでさ、「ここでライブできるの!?」って思ったのを覚えてるけど、「拾得に来たんだな」っていうのが凄い嬉しかったね。

──茂さんはあっちゃんに『ビッグ・ウェンズデー』にお声がけがあっての感想はいかがでしたか?

まず、「マンスリーやるんだ! 凄いな」と思って。月イチだよ? 月イチでやろうってのが凄いよね、よく飽きないなと思って(笑)。対バンがいるにせよ、ロティカはロティカだから。

アツシ:毎月が戦いですからね。対バンとも、お客さんとも(笑)。

それが凄いなと思ったのと。会ったとき、何か協力したいなと思ったんだけど、亜無亜危異とのツーマンが初めてっていうのは知らなかった。ゲタカルビとか、他のバンドはやってるよね?

アツシ:やってます。仙台とか、地方も行ったことあります。

だから俺からすると、亜無亜危異 vs ニューロティカって、もうやった気になってたの。毎年、俺の誕生日にも出てもらってるし。初めてってのが衝撃だったな。

──そしたら、あっちゃんにしたら、満を持してのお誘いだったという。

ずいぶん前から話はもらってて、なかなか合う月がなくてさ。「誰だよ、そんな忙しいのは? ふざけんな、亜無亜危異!」と思ってたけど。ようやく、亜無亜危異 vs ニューロティカが実現したよ。

──ツーマンへの意気込みはいかがですか?

ロフトだし、ニューロティカが相手だし。なかなか言葉にするのは難しいけど、どっちもいろんな思い入れがあるからね。「ありがとう、新宿ロフト。ありがとう、ニューロティカ」という気持ちもあれば、「なんだよぉ!」という気持ちもあって。あっちゃんもそうだと思うけど、ロフトは特別だからね。ここはバンドマンの憧れの場所であり続けて欲しいし、「やっぱり新宿ロフトに出たバンドはすげぇよな!」と思わせたいし。「やっぱ、ロックバンド良いよな!」って思ってもらえればいいよね。

アツシ:俺は「一日浮かれていたい、一日イカれていたい」。それだけですね。

亜無亜危異がツーマン企画やってたときにさ、磔磔で頭脳警察とやれたんだよ。もうシビレてさ、だけどやんなきゃいけないじゃん? あのときは、「うわ~、失敗した! 客で来れば良かった!!」と思った(笑)。ツーマンはやりたいけど、それを客で見たかった! だから、あっちゃんにもそういう思いをさせたいね。

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新宿LOFT × ニューロティカ PRESENTS 10ヶ月連続企画『Big Wednesday』vol.9
2023年9月13日(水)新宿LOFT
OPEN18:45 / START19:30
前売¥5,500 / 当日未定(共にDRINK代別¥600)
チケットはe+にて発売中
問い合わせ:LOFT 03-5272-0382
 
新宿LOFT × ニューロティカ PRESENTS 10ヶ月連続企画『Big Wednesday』vol.10
2023年10月11日(水)新宿LOFT
OPEN18:45 / START19:30
前売¥5,500 / 当日未定(共にDRINK代別¥600)
チケットはe+にて発売中
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