ネタはお客さんの数だけ。今年の抱負は“思い出す”こと
——ネタ作りはどうやってされてるんですか?
友保:僕ら、もう最近あんまネタ作らんへんようになったんすよ。毎回お客さんの顔を見て、その場に合った空気のこと喋るんで、ネタはお客さんの数だけありますね。
——(笑)。それは、もう完全に神童ですね。本当はどうやって作ってるんですか? 本当は!
友保:なにがですか?
小林:なんで嘘やと思ったんですか?僕らに失礼をしているんですか?
——すみません(笑)。でも、例えば台本をこんな感じで作っているとか…そういうのもないんですか?
小林:台本は…皆さん無いんじゃないですか? 漫才師はみんな台本無いと思いますよ。
友保:うん。お客さんの顔見て、こんなお客さんか、じゃあこんな感じでどうやろ…って場の空気で喋っていくんじゃないですかね。
小林:基本センターマイク以外で相方と会うことないんで。両サイドから出て、「お、久しぶり」って感じですね。
——もういいです(笑)。では、今コンビとして足りないと思うことありますか?
友保:なんやろなあ…。まあ、めちゃめちゃ面白いやろ、ルックスも100点やろ。逆に他に何がいるんでしょうか。
小林:まあ、俺は鍛錬やと思うな。もっと高みを目指していかんと。
友保:なるほどな。
小林:常に挑戦者であるべきよな。
友保:と、言いますと?
小林:まぁ、今はチャンピオンになってしもうたけど。常に挑戦者であり続けないと。チャンピオンでも天狗になったらあかん。
——あれ、何のチャンピオンになりました!?
友保:ん? M-1グランプリ去年優勝したんすよ。
——してないですよ!? 優勝は"霜降り明星"さんです!
友保:あれ?
小林:あれ?
友保:霜降り明星じゃないの? 俺ら。R-1ぐらんぷりもこないだ取った記憶あるねんけどな。
小林:俺はR-1ぐらんぷり準決勝で負けた。
——では、そうだとして、M-1グランプリは今年も出場しますか?
小林:まあまあ、次の世代に渡そうかなと思います。僕らはやることやったんで。
友保:そうやな、最年少で優勝したからな。
小林:”まえだまえだ”でもなし得なかったことやもんな。
——優勝してないですし、たぶん敗者復活戦出てましたよ?
小林:あれ? 確認しますけど、僕ら霜降り明星ですよね?
友保:わてら霜降りじゃおまへん?
小林:もしかしてマッハスピード豪速球ですか?
友保:一番ちゃうわ(笑)。
——あなた達は金属バットさんです!
友保:うわ〜!
小林:あいや〜!
友保:最悪や。また出なあかんねや。これやるだけで良いと思っててんけどなあ。(霜降り明星”粗品”が突っ込む時の手の動き)
——(笑)。ふだんライブで客層とかって意識しますか?
小林:だいたい親戚とかばっかりで固めてますけどね。どのライブも。
友保:確実にウケるからな。
——それでは、2019年の豊富を聞かせてください。
小林:ずっと霜降り明星や思ってたんですけどね。僕ら。
友保:金属バットなんか…。最悪や。
小林:そうですね、こうなったら金属バットを思い出すっていうのが2019年の豊富ですかね。