1日3Lをノルマにしてるから
──今回出演される『BrewDog PUNK FES 2019』はビールのイベントということですが、ビールの思い出、たとえば初めて飲んだ時とか覚えてますか。
セイジ:15、16くらいの時だったかな、夏の暑い日に瓶ビールを。キンキンに冷えてたわけではないんだけど、美味くも、不味くもなく。結構いけるのかな? っていうのが印象。
──そこから飲み始めたのですか?
セイジ:いやいや(笑)。ちゃんと飲み始めたのは、高校の剣道部の打ち上げで飲みました。高1の時、先輩に飲まされて。1年に1回くらいそういう機会があって。
──剣道部時代の経験が何かに活かされてたりしてますか。
セイジ:どうやろう。声が大きく出るくらいかな。オリャーー! とか(笑)。
──なるほど(笑)。ところで好きなビールはありますか。
セイジ:世界のいろんな所を回ったりするんだけど、まず日本のビールが一番美味しいね。あとメキシコのビール、青島ビール…ドイツビールがそんなに美味しくなかったかな。ヨーロッパ・ツアーの時にパーティーをやろうと現地スタッフが誘ってくれて。モーテルから行く途中、ガソリンスタンドに寄ったので、冷蔵庫に冷えてあるビールをじゃあ手土産に買って行こうかって行こうとしたら、スタッフが「いや! あるから! 買わなくていい!」って。あっそう…って着いて出されたクラフトビールがめちゃめちゃ生ぬるくって。一発目は冷えてるビールじゃなきゃダメだ! ってまた買いに戻ったことがあります(笑)。
セイジ:一応、1日3Lをノルマにしてるから。
──エッ! 1日3Lもですか!? どこで飲むんですか?
セイジ:家だね。曲を作ったりする時はだいたいビールを飲んだりするので。まぁ3Lというのは、肝臓をキープするため(笑)。肝臓を鍛えるため(笑)。
──逆のような気もしますが…。
セイジ:いや! そんなことないよ! 何年も飲んでなかったりしてた友達とかは、肝臓パワーがなくなって、いきなり弱くなってるもんね。
──では、常にすごい量が家にストックされているんですね?
セイジ:いやいや、そんなことしたら1日に何本も飲んでしまうので(笑)。酒屋で6本、3Lずつ買って。
──銘柄とかは?
セイジ:結構、発泡酒が好きかも。あと、大豆ペプチドの入ったビールがあって。俺、納豆が大好きで、ビール飲みながら納豆が味わえるとは〜って(笑)。でもまぁ1日3Lと決めてるけど、打ち上げとかになったらもう10Lくらい飲んでるんじゃないかな。不思議と朝の5時くらいになっても全然飽きないんだよ。
──そんなに飲まれてても体型は変わりませんね。
セイジ:ビールでは太らない気がする。よくビールっ腹って言うけど、違うんじゃないかなぁって。逆にパワーだよ、エネルギーになるよね。
──ここ〈BrewDog Roppongi〉の印象はどうですか。
セイジ:雰囲気も良いし、六本木にこういうお店ができたのは本当に嬉しいですね。
──やはり海外ツアーではこういったクラフトビール店で飲みますか。
セイジ:海外のバーだといろんなビールをちょっとずつテイスティングして、それで気に入ったのを、じゃあコレって感じで飲めて。
──海外ツアー中は日本のビールが恋しかったりしますか。
セイジ:昔はね。ツアーの初期の頃は。タイにシンハーというビールがあるんだけど、ちょっとだけ香辛料の味がして、決して不味くはないんだけど、日本のビールみたいにプチプチプチッ! っていう感じが来なくて。当時、映画『WiLD ZERO』の撮影でバンコクからちょっと離れたカンチャナって街にいたんだけど、そこでは日本のビールが手に入らなくて。1日休みがあった時にメンバーみんなでバンコクに行き、とにかく日本のビールが飲みたい、日本の居酒屋がないかと。そこで、日本の生ビールのポスターが貼ってある日本料理店があったので、そこだー! って入っていって。店員がキリンの瓶ビールを持ってきてくれたんだけど、ふとサッポロって書いてあるジョッキの生ビールがあるのが目に入って、これだー! って頼んで、グワー! ってみんな一気飲み。やっぱ生は違うなぁと。プチプチプチが違うねってみんなで。その途端、お店の人が「生ビールはシンハーです」って(笑)。マジか〜! って(笑)。
──なんでも良かったんですね(笑)。
セイジ:だからジョッキの印象が。あれには笑ったなぁ。
──ところでライブ前のビール一気飲みのきっかけは何ですか。
セイジ:ただ置いてあったビールを飲んでみたらウォー! って来たから。それからついつい。
──結成からどのくらいですか。
セイジ:3、4年くらい経ってから、新宿JAMだったかな。
──それから30年続いているパフォーマンスですね。
セイジ:パフォーマンスのつもりはないけど、そうだね。
セイジ:楽しみだね! 飲み放題なんてワクワクゾクゾクするね。