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INTERVIEW

トップインタビュー武田倫和 監督(映画「わたしの居場所 〜新世界物語〜」)お好み焼き屋を営むオカマのひろ子ママの人生 「これはちゃんとラブレターになっていますか?」

お好み焼き屋を営むオカマのひろ子ママの人生
「これはちゃんとラブレターになっていますか?」

2018.12.18

生まれ変わってもオカマでいたい

──3月のイベントはどんな内容になりそうですか?

武田:世代を超えて遊びに来てほしいです。ママの映画ですから、来てくださった方がママと直接対話ができるようにしたいですね。みなさんと一緒に楽しめればと思います。

──LOFT9がその日は「千両」になるかもしれないですね。秘密のお話しなども聞けたらうれしいです。

武田:たちんぼ時代に18回捕まったとか、警察に追いかけられて履いていたヒールが脱げてもそのまま走っていったっていうエピソードとか、映画になっていない話しもたくさんあるんです。シンデレラみたいに、翌日に警察から片方の靴を出されて、履いたらぴったりっていう(笑)。まだまだエピソードが出てくるので、イベントでのトークを楽しみにして欲しいです。絶対に「千両」に行きたくなる映画だと思いますので、映画を見てお店に行って、ママを疲れさせてください(笑)。

──最後に、もうひとつだけお聞きしたいのですが…映画を見て、「つらかったり滑稽だったりしても、ひろ子ママの人生のようにあなたの人生もちゃんと愛おしいものですよ」と言われている気持ちになったんです。あえて出さないようにされているとは思うのですが、少しだけ監督ご自身の想いを入れるとしたら、どんな一言を添えますか。

武田:ママの言葉で一番好きなのが、「生まれ変わってもオカマでいたい」っていうものなのですが、僕はまだそういう人生を歩めていないような気がするんです。だから、これは憧れで撮った映画なんです。20分バージョンのものを阪本順治監督に見てもらったときに、「これは書きかけのラブレターだ」って言われました。「書きかけはだめだから、ちゃんと書き直せって」って。今回、こうして77分の映画を撮ったので、今回のイベントで阪本監督に聞きたいんですよ。「監督、書き終わりましたけど、これはちゃんとラブレターになっていますか?」って。

映画「わたしの居場所 〜新世界物語〜」予告編

2018年/日本/77分
監督・撮影・編集:武田倫和
編集:森口勝之、岡崎まゆみ
イラスト:吉田ひろ
出演:ひろ子ママ、リリィ、花日のママ他
 
全編通じ、嘘偽りのない人生を語るママは見事というしかなく、新世界の誇りです。—阪本順治
 
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LIVE INFOライブ情報

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2019.03.30(土)
映画『わたしの居場所 ~新世界物語~』上映&トークイベント
ひろ子ママ、東京へ行く。
 
OPEN 11:30/START 12:30
会場:LOFT9 Shibuya
前売り(e+):2,000円
当日:2,500円
 
【出演】
ひろ子ママ(『わたしの居場所 ~新世界物語~』主演)
武田倫和(映画監督・『わたしの居場所 ~新世界物語~』)
 
【ゲスト】
阪本順治(映画監督・脚本家)
東海林毅 (映画監督)
 
▼「チケット発売などはこちら▼
 
「今度生まれ変わっても、またオカマがいい」
大阪新世界、通天閣のお膝元にあるお好み焼き屋「千両」。毎日老若男女問わず多くの人で賑わっている。お客のお目当は鉄板カウンターで作るおいしいお好み焼きと店を切り盛りするオカマのひろ子ママ。新世界と故郷鹿児島、ひろ子ママの生きてきた居場所を辿る大阪発信の感動のドキュメンタリー映画。LOFT9 Shibuyaでの上映を記念してイベントを開催。ゲストの阪本順治監督・東海林毅監督をまじえたトークセッション、映画におさまりきらなかったひろ子ママのマル秘エピソードなど、新世界の雰囲気をそのままたっぷりお届けします。
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