「お客さんは、この日この時にしか感受できない解釈や価値を得てもらえると思う」(山内)
―そんな3バンドですが、今年は3バンドとも『年末大感謝祭』に出演しますね。
山内 : その日その時、そのブッキングでしか生まれない化学反応がイベント毎にあるじゃないですか。それが絶対にこのイベントにもあると確信しています。自分たちはいつものようにライヴを演るだけですが、きっとお客さんは、この日この時にしか感受できない解釈や価値を、そこで得てもらえると思うので、是非遊びに来て下さい。
ドイ :観に来てくれるお客さんもきっと歌を観に来る人たちでしょうし、凄く演者と観者が近いイベントなので、そこで今の自分たちをどう魅せられるかを楽しみにしていて欲しいです。演者と観者での良い出会いいもあるだろうし、科学反応も生まれるでしょうから。そこも楽しみに観に来て欲しいです。
はっとり :自分たちとしてはやってきたことしか出来ないんで。年末の関東での最後のライヴでもあるので、嘘のないライヴをしたいです。自分たちとしても色々とあったし、経験した年でもあったので、バンド力がかなり上がったと自負していますから。その辺りも観て感じて欲しいです。
―みなさんの2018年へのビジョンを教えて下さい。
はっとり :2017年の12月8日に初のフルアルバム『CHOSYOKU』をリリースします。ドラマーの脱退もあり、これまで考えたことのなかった、“今後このバンドは、どうなっていくんだろう…?”との不安を経て、続けることを選び、完成させた作品でもあるので、是非聴いて欲しいです。歌詞にせよ、曲調にせよ、今の自分たちをそのまんま表した、今の時代、ノりやアップテンポに頼らない歌ものの本質に挑んだかのような作品でもあるので、その辺りも踏まえて楽しみにして欲しいです。
━ライヴはいかがです?
はっとり :来年は全国ツアーも決まっており、名古屋、大阪は初めてのワンマン、そしてファイナルもまた渋谷クアトロで行なうので、是非そこでは今年同じ場所でやって残っていた課題のリベンジを果たしたいです。
━Shout it Outの2018年はいかがですか?
山内 :2016年は作品のリリースラッシュだったこともあり、2017年は春のアルバム以降全くリリースしてないんです。そのぶん今年はライヴを中心の活動にシフトして。去年行けなかった土地に行ったり、他のアーティストさんのイベントやツアーに出たりして、改めてライヴを演る楽しさに立ち還れたんです。そう考えると、自分としては初心に戻れた1年であり、純粋に音楽の楽しさと向き合えた年だったなと。来年は色々と蒔いた種が交わり、面白い状況が生まれそうなので、そこへの楽しみや期待も踏まえ、来年も余裕のある活動を目指したいですね。
━セプテンバーミーも今年は色々とありましたよね?
ドイ :そうですね(笑)。それらも踏まえ、自分はある種の覚悟が出来ましたから。
━それは?
ドイ :今回のメンバー脱退等もあり、止まるのか?辞めるのか?といった話も出たんです。そんな落ち込んでた時に、よくライヴに来てくれるファンの子からライヴ前に、「今日も楽しみにしています!!」と声をかけらてもらったんです。その言葉が凄く刺さって。こういった子とキチンと向き合おうと改めて思いましたね。「これからは、より嘘偽りなく歌いたいことを歌っていこう!!」って。やはり自分たちの本当にやりたいことをステージや曲の中でやっていくのが僕らでしょうから。それがファンに対しての応えでもあるだろうし。なので、2018年は自分の中でも凄く楽しみなんです。いやー、この歳でも音楽に青春させてもらっているなと実感してますよ(笑)。
━そう言えば偶然なんでしょうけど、今年はみなさん奇しくも結成5周年なんですよね。
ドイ : そうなの?!だったら是非、この3バンドで合同5周年記念の3マンライヴでも演りたいですね。もちろんロフトで! なので樋口さん、今から空き日の確認をお願いします(笑)。