下北沢SHELTERおなじみイベントBATTLE60×60で、今を輝く2バンドが対決! 決戦を前に、SMORGASからはMC来門とSENSHO1500が、Have a Nice Day! からは浅見北斗が歌舞伎町のラーメン居酒屋で対談。この日が初対面とは思えないほどの意気投合ぶりでインタビューアーの出番もないほどに話は弾んだ。一体、どんなBATTLEになるのか!? この夏1番アツいのは8月29日の下北沢SHELTERに間違いない。[interview:柳沢英則(新宿LOFT)・安佳夏(下北沢SHELTER)]
LOFTはパワースポット
--この対談が初対面ということで、我々としても両バンドに聞きたいことはたくさんあるんですけど、とりあえずはお互いを知ってもらう会にできれば当日のライブがもっと楽しくなるかなと。
来門:対バンが決まってからいろいろとHave a Nice Day! のことを調べたんですよ。お客さんとかすげぇバイブスだからやべぇ〜って思って(笑)。
浅見:まじで死ぬほど鬱陶しい客しかいないっすよ(笑)。
SENSHO:そういうのSMORGASに来られたら困るんだけどなぁ(笑)。
浅見:死ぬほどグイグイきますよ(笑)。
SENSHO:ブッカー的にはこのイベントを企画したのは何か意図があったんですか?
--昨年開催した東京STREET2016の時にHave a Nice Day! とNATURE DANGER GANGが、SMORGASがめっちゃいいって言ってるという話を、LOFTの望月副店長(当時)が言ってたのを覚えてて。今年の1月にHave a Nice Day!がFINAL FLASHとツーマンしたときのライブがすごく良かったから、SMORGASとやっても面白いなと思って。
浅見:東京STREET2016の時に、うちのメンバーがSMORGASをみて死ぬほどぶち上がったって言っててもともと対バンしたかったんですよね。話が来た時はめっちゃ嬉しかったです。
来門:うちらもナウいバンドと対バンできるなんてヤッター! ってなったよね。
SENSHO:対談はちょっと嫌がってたけどね(笑)。怖いって言って(笑)。
来門:殴り合いになるんじゃないかと思った(笑)。
SENSHO:Have a Nice Day! はいつもどこでライブしてるの?
浅見:ちょっと前までは死ぬほどLOFTでライブしてましたね。月3回くらい(笑)。
来門:LOFTはなんかパワースポットだと思うんだよね〜。ライブ止まらなくなっちゃうよね(笑)。SMORGASも1回もミスったことないもん(笑)。というより、ミスっても大丈夫、メンタル的に(笑)。LOFT最高!
SENSHO:SHELTERも最高です(笑)。
浅見:いや〜、SHELTERはめっちゃ最高ですよ。LOFTは死ぬほどスベってる時あるけど(笑)。SHELTERもまあまあスベってる時あるか(笑)。
SENSHO:SHELTERは打ち上げがいいですよね。
どちらのバンドも動きが激しい!
--みなさんは音楽的にはどんなのを聴いてるんですか?
浅見:僕はアメリカで馬鹿みたいに流行ってる音楽を聴いてますね。トラビス・スコットとか。
来門:演ってる音楽と聴いてる音楽って違うよね。俺はブランディ・ラヤナ・ノーウッドとか! ラブソング大好き。五木ひろしさんもすごい聴いてる! めっちゃかっこいい。
浅見:SMORGASは、俺は勝手にAsian Dub Foundationフォロワーだと思ってたんですけど。
来門:そうそう。Rage Against the MachineとかAsian Dub Foundationとか。
SENSHO:その前はBeastie Boysとか意識してた。
来門:Have a Nice Day! はダンスもいいよね、ライブの時の。
浅見:マイケルジャクソンとかジェームスブラウンが大好きで、めっちゃ動画を見てます。
--来門くんもよく踊りますよね(笑)。
来門:最近はゴリラの動きがお気に入り(笑)。あとバイクのブンブン。あれは全部威嚇だからね(笑)。
浅見:いや、俺も基本威嚇ですよ(笑)。あと最初の頃バンドはあんまり対バンがなくてDJばっかりだったから、そいつらに対抗するのにステージ上で面白い動きしないと負けちゃうなと思って。
来門:俺らもMILK(恵比寿)でやってた頃はそうだったよね。DJばっかりだった。
浅見:SMORGASはシカゴハウスとかは聴かないですか? なんかそんな感じの匂いがするような(笑)。
SENSHO:多分、俺らはハウス世代ではないよね。ちょっと後。ドラムンベースがあってツーステップがあって、ダブステップ、その後は逆にロックにちょっと戻っちゃったんだよね。
来門:そうそう、今はもう一回ミクスチャーが楽しいなと思って。
SENSHO:ナチュラルで作れる方がいいと思うから、ベタなミクスチャーみたいなことがやりたくて。時代的にもニューミクスチャーみたいなのが流行ってるから、それともリンクできればいいなと。で、多分その次の世代にハバナイみたいなちょっとナイーブなディスコファンクみたいなのが来るのかなと。
ダンスホールのルールなんて知らねえよ!
-- Have a Nice Day! のアルバムに入ってる「dance with my climax(void void)」の歌詞で「君はまだ燃えているかい?」みたいな歌詞があって、それがすごく面白いなと思って。ああいう楽曲なのに長渕剛みたいに染みる歌詞なのが(笑)。
浅見:みんなだんだんユルっとフワっとしてきてるじゃないですか。おれはこういうモヤシみたいなクソみたいなやつらとは一緒にされたくないんだよ、ってすげぇ思うんですよ。マジで、ホントに死ぬほどロックっぽくしたいんですよ。メンタリティーはメンバー含めロックバンド感ないですけど(笑)。
来門:でもなんかそれが逆にロック魂なんじゃない? ロックなんてやってる奴らなんてはっきり言ってクソでしょ! みたいな。俺らみたいなクソだからこそ燃えることができるんだよ! ダンスホールのルール知らねえよ! って(笑)。そういうことでしょ?
浅見:そういうことっす!!(笑)。
SENSHO:俺たちもメジャーでやってた頃はそんな感じだったよね。周りはみんなダボダボのバスケのシャツみたいなの着て、NYスタイルでタトゥーだらけだったのに対して、俺らなんてドラムは女子だし、ベースの人は小人みたいにちっちゃいし、でもやってることは俺らが1番ロックだって思ってやってた。
来門:俺なんてヤンキースのスタジャンみたいなの着てたのに、LAの帽子かぶってた(笑)。
浅見:音楽的にも、今はどんどん聴きやすさというか耳障りの良さみたいな、聴いててストレスのないことが美徳になってて、そういうのがホントに理解できない。もちろんクオリティが高くてかっこいいバンドもいるけど、でもやっぱり俺はそうじゃないのをやりたい。
来門:外道的なね! 昔はライブハウスも結構パワー勝負みたいなのあってさ。でも拳交わして、裏で「お疲れ!!」ってなってたりとか。今はあんまりそういうパワー勝負みたいなのがないよね。
お互い負けられない戦い!
浅見:うちはお客さんも、いわゆるバンド客って感じじゃなくて、結構何でも好きな人が多いんですよ。それこそ半分くらいはアイドルのお客さんだったりとか。あとは音楽的になんでも聴く人たち。テクノとかヒップホップも好きな。
来門:多分そういう人たちって何が見たいのかって言ったら、音楽性とか完成度はもちろんなんだけどそれ以上のイカれちゃってるものを求めてるんだろうね。俺はHave a Nice Day! はそれを兼ね揃えてると思う。
浅見:基本暴れたい奴らが来るんですよね。暴れて遊びたい奴ら。
来門:や〜べぇ、気合い入れていかないと(笑)。