すごいアニメになりそうな感じがヒシヒシとしている
――連載もアニメも楽しみですね。アニメ化は、どういった形でお話が来たのですか。
今井:実は、かなり早い段階からお声がけいただきました。こんな知名度のない作品でいいんですかと思ったのですが、作品を気に入ってくださったそうでありがたかったです。凄いスタッフの方々に、時間をかけて丁寧に作っていただいてます。以前から、J.C.STAFF作品が大好きだったのでそこも嬉しいです(笑)。
――今井さん作品の映像化はファンから待ち望まれていたので、どっしりと構えて制作してもらえるのはファンとしても頼もしいです。
今井:僕自身がアニメ好きで、それがあって描いている部分もあるので、アニメ好きの人には刺さる部分もあるのかなと思います。業界受けがいいと言われることもありますね。
――今はSNSも一般化していて、いいものを誠実に作ることが多くの人に評価されるようになっているので更に広がっていきますよ。
今井:そうなるといいですね。そこは蓋を開けないとわからないことなので、今は無心です(笑)。
――(笑)。アフレコも進んでらっしゃるとのことですが、キャストさんの演技はいかがですか。
今井:蔵六役の大塚明夫(以下、大塚)さんは、今までやられている役とは毛色が違っていると思うんです。
――確かにダンディなおじさん役が多いので、頑固なおじいさんとか確かにイメージにないですね。
今井:WEBでの反応を少し見たんですけど、ピッタリという方と大塚さんもおじいちゃん役をやるのかと驚かれている方と半々くらいでしたね。
――実際の演技はいかがでしたか。
今井:単純にすごいなと思いました。一度聞いたら、蔵六のセリフは大塚さんの声で再生されるようになってしまいました。何でもできる方で、どんなリクエストにもパッと合わせていただけます。あと常に面白い方なんです。ほかの方がセリフをかんだ時に「今、なんて言ったの」と和ませてみたり、現場の空気を明るくしてくれて、大塚明夫一座のようになっています。これから、ほかの役者さんがどのくらい噛み付いてくのか楽しみですね。
――いいですね。声のイメージは元々あったのですか。
今井:元々、漫画の書いている時に声が再生されていたということはなくて、特にイメージがあったわけではないんです。ただ皆さんが演技されるのを聞いて、想像とあってる・違うとかではなくコレだったなという感じです。
――アフレコで答えが出た感じなんですね、さらに放送が楽しみです。4月からアニメが始まりますし連載も続いていきますが、最後にファンに向けてのメッセージをお願いします。
今井:すごいアニメになりそうな感じがヒシヒシとしているので、楽しみにしていてください。連載では5月に8巻が出る予定なので。
――予定なんですか。
今井:出ないと困るとは言われているので、頑張ります(笑)。