ロフトではライヴ後に裏でお客さんと会話するのも楽しみだった
━そして、5月31日には、久しぶりに古巣とも言える新宿ロフトのステージに立ちますね。ロフトは今年40周年なんです。
山内 :毎度そのようなアニバーサリーの際に誘っていただいて光栄です。歴史のあるライヴハウスだし、たくさんのアーティストさんがあのステージを踏んできた中で、我々もそのお祝いに参加できるのが嬉しいです。自分たちも変化していってるけど、ライヴハウスもどんどん変化しながら続いてますからね。5月31日は、自分たちの変化やロフトの変化を改めて感じたいです。
金澤 :大きめのライヴハウスだけど、お客さんを近くに感じれるんですよね、ロフトは。あと、気づくとついステージ上のパイプにつかまってたり(笑)。
━これまで数多くの出演を誇るみなさんですが、ロフトでは何が一番思い出深いですか?
山内 :実は、僕が初めてフジファブリックとしてステージに立ったのがロフトだったんです。「アラモード」のレコ発ライヴでしたね。同時に思い出すのが、その際にスクリーンに流したミニムービーで。
━それは?
山内 :それを撮ったのがフジファブリックに入ることが決まった直後なんですけど、まだそんなに他のメンバーとの親交も深くなくて。いきなり朝の6時ぐらいに、志村君から電話がかかってきたんです。「今日、ムービーの撮影がある」と伝えられて。で、そのイベントで共演する”残像カフェ”や”メレンゲ”たちと一緒に、志村君が作った台本にのっとって一生懸命に小芝居をしたという。内容は基本、「バトルロワイヤル」なんですけど、そこに色々な要素が混じっていて(笑)。で、撮影が終わったら、「また連絡します」のみ。その時は、”本当に俺は、このバンドのメンバーとして認めてもらえるのだろうか…”と不安でした(笑)。
加藤:僕は一度、ダイちゃん抜きの4人でステージに立ったことが印象深いですね。ちょうど手術で入院中で。あの日のステージは、ちょっと新鮮でした。
金澤 :そうそう、志村先生から、「ギターをもうひとり入れたい」って相談されたのがロフトでした。
山内 :ロフトではライヴ後に裏でお客さんと会話するのも楽しみでしたね。その時のライヴの感想を聞いたり。
━その40周年を迎えるロフトへひと言お願いします。
金澤 :色々と最近は老舗ライヴハウスでも店を締めなくてはならない状況がある中、40年間第一線で続けていられることは、ホント凄いことだと思います。つきなみですけど、あと100年は続けて下さい。
加藤:沢山のミュージシャンから愛されている場所で、そんな中、これまで何度も立たせてもらったことに感謝するのと同時に、是非これからもよろしくお願いします。
山内 :みなさんがライヴハウスに気軽に来れる感覚を大切に僕たちもやっていくので、恐れ多いですが、これからも一緒に頑張らせて下さい。
━で、間もなくライヴハウスツアー「LIVE TOUR 2016 "三日月ADVENTURE"」も始まりますね。
山内 :今回は各会場ライヴハウスということもあり、至近距離だし、熱いライヴになるでしょう。僕たちも、この体制になって既に5年になるので、熟してきているいい感じのフジファブリックを、近い距離で体感して欲しいです。
加藤:ライヴハウスは全然こわい場所じゃないので、安心して是非お一人でも遊びに来て下さい。
金澤 : 今からとてもワクワクしています。一緒に楽しみましょう!