キングオブコント2014で披露した『ダンシングフィッソン族』のネタで一躍ブレイクしたバンビーノ。そのメンバーで、鹿のマスクを被り「ニーブラ！」される方の藤田が主催する『バンビーノ藤田VSジソンシン下村VSコーンスターチ岡下 ガチンコ料理対決！』が5月28日にロフトプラスワンウエストにて開催される。
笑いと美味しい料理で、心もお腹も満たされること間違いなしのイベントを前にインタビューを決行。イベントのことから「リズムネタ芸人」と呼ばれるジレンマまで、たっぷり語っていただいた。（interview：松本尚紀／平松克規［Loft PlusOne West］）
多種多様！？バンビーノ・藤田のロフト出演歴
——いつもご出演ありがとうございます！ロフトプラスワンウエストの印象はどうでしょうか。
藤田：厨房がしっかりしてますね。
——そこですか（笑）。いつもイベントでは「藤メシ」と銘打った手料理を振る舞ってくださいますもんね。
藤田：そうですね。だから1番気になるのはそこです。普通の料理屋さんみたいで、綺麗にされてますし。
——ありがとうございます（笑）。料理はずっとされてるんですか。
藤田：中学生のころから好きでしたね。イタリアンのお店で働いてたこともありますし、それ以降もずっと自炊をしてましたから。
——料理なら誰にも負けない自信があると。
藤田：そうですね。他のみなさんは分かりませんけど、僕はイベント当日のお昼12時（オープンの約6時間半前）に会場入りして準備してるんで。
——早い（笑）。では藤田さんのロフト出演歴を振り返っていきましょう。初めて当店に出演されたのは、昨年の9月30日の『おもてなしバンビーノ』。ゲストは岡崎体育さん（ミュージシャン・盆地テクノ）さんと武井壮さん（タレント・百獣の王）でした。
藤田：このイベントはゲストの発表がギリギリだったこともあって、動員がちょっと少なかったんですよね。今年の新年会で武井さんにお会いした時、「俺が今まで行ったイベントで一番少なかったぞ」と言われてしまって…。あの人が「今からダッシュする人！」ってTwitterで募ると、何十人も集まるそうなんですよ。それよりも少なかったみたいなので、ある意味、記録に残るイベントでしたね（笑）。
——岡崎体育さんとは、どのような繋がりなんでしょうか。
藤田：岡崎くんは「ダンソン」のネタの、カッコいいremixを作ってくれたんです。それが朝のワイドショーでも使われたりしてありがたかったですね。イベントでも1曲しかやってないんですけど、出演者とお客さんの心を鷲掴みにしてましたから。彼もあの後にNHKでテーマ曲を作ったりして、ブレイクしてますよ。
——そのイベントでロフトを気に入っていただいて、今年の1月26日に開催された『バンビーノ藤田VSジソンシン下村のガチンコ料理対決（冬）』に繋がっていくんですね。
藤田：そうですね。料理ができることを知ってもらいたいので。
——かと思ったら、2月25日に引退したAV女優の桜井あゆさん(3月に引退)と『バンビーノ藤田企画「桜井あゆと愉快な仲間たち」』を開催しています。
藤田：あゆちゃんとは呑み仲間なんですよ。今年の3月3日に引退することが決まってたんで、「せっかくやから一緒に何かしたいね」って話してて。ロフトの方と相談してたら、ちょうど空いてる日程があって、開催することになったんです。だからそのイベントは偶然なんですよ。「藤田が食欲と性欲のままに突き進んでる！」って勘違いされてる方もいらっしゃるんですけど。
——でも藤田さんも変わった性癖で、周りからサイコパスならぬ「フジコパス」と呼ばれていると伺ったのですが…。
藤田：（苦笑）。
——それはどんな感じなんですかね。
藤田：この前のライブでは、女の子の家に行った時、普通の人ならこうするけど、フジコパスならこうするっていうのを話しましたね。
——フジコパスなら一体どう…？
藤田：フジコパスなら…（以下、バンビーノの世間のイメージとかけ離れた言動が続くので割愛）。
——ハハハハ！
藤田：でも他の演者の下ネタもスゴかったんですよ。
——やっぱり芸人さんは、普段から下ネタを溜め込んでるんですか？
藤田：若手の劇場では下ネタなんて言えないんですよ。お客さんが引いちゃいますし、チケットも全然売れないようになるし。だからこのイベントの時は、芸人の欲望のタガが外れて、みんなメチャメチャ面白かったんですよ。やる前は「時間もつかな…」って心配してたんですけど、盛り上がって結局5時間くらいやりました。イベント中に店内で急にクラクションの音がしたり…。
——何ですかそれ（笑）。ウチにそんな設備ないですよ。
藤田：ほんとに怪現象のような音でしたよ(笑)。それはテーブルの裏側にクラクションがあって、興奮した僕らが×××したからそれが鳴ったということにしましたけど。
お笑いコンビ・バンビーノとしてのこれから
——バンビーノさんといえば、やはり「ダンソン」だと思うのですが、あのネタは芸人ウケかお客さんウケ、どちらのネタだったんでしょうか。
藤田：芸人にもお客さんにもウケてましたね。だからキングオブコントの準決勝に行ったら、「あのネタをしよう」って相方と決めてたんですよ。ネタ自体は、準決勝で披露する3年前からありましたし。
——僕が初めてバンビーノさんを見たのは、『新しい波16』での「炊飯器」のネタなんです。そのイメージがずっとあったので、キングオブコントで「ダンソン」のネタを見た時は、「いつの間にこんなネタを…」って驚きました。
藤田：自分たちではリズムネタをやってるつもりは全然ないんですよ。たまたま同じ時期に8.6秒バズーカーがブレイクしたから、2組で「リズムネタ芸人」って言われてますけど。別に「ダンソン」もリズムネタと思って作ってなかったですし…。
——ということは、YouTubeから一気に広まるというのも全く想定してなかったと。
藤田：そうなんですよ。6秒動画とかで「ダンソン」だけが走っていったんで、リズムネタってイメージがついただけなんです。
——僕自身そのイメージが強いです。「ダンソン」以外で、自分たちのここを見てもらいたいって部分はありますか。
藤田：うーん…。今はファミリー層にすごく応援してもらってるんです。それは本当にありがたいんですけど、自分たちの芯の部分はそうじゃない気がするんで。一個人としては、男性のファンもいて欲しいですし。
——そのためにロフトのイベントがあると。
藤田：そうですね。料理するってなったら女性の人に来てもらいたいですし。また、桜井あゆちゃんとやったみたいなイベントがあれば、男性にも来てもらいたいですね。
