今年の4月で結成15周年を迎えるお笑いグループ「ザ・プラン9」。そのメンバー・ヤナギブソンが主催する『誰が興味あんねんツイート大賞 2015年度 下半期』が、3月26日にロフトプラスワンウエストで開催される。思わず「誰が興味あんねん!」とつっこみたくなる芸人たちのツイートを紹介するこのイベントには、目の肥えたお笑いファンも熱い視線を送っている。今回はそんな名物イベントを控えるヤナギブソンにお話を伺った。(interview:平松克規[Loft PlusOne West])
『誰が興味あんねんツイート大賞』とは!?
——いつもご出演ありがとうございます。まずどうして『誰が興味あんねんツイート大賞』を始めたのか伺ってもよろしいでしょうか。
ヤナギブソン(以下:ヤ):最初はTwitter上で発表してたんですよ。Twitterが流行り出した2010年くらいに、色んな芸人のつぶやきを見てたんです。そしたら青空の岡ちゃんが、「おはようございます。子供が寝たのでちょい横になります。」ってつぶやいていて、それを見て「Twitterって一体何なんやろ…」って思ったんですよ。そういうツイートと「誰が興味あんねん!」っていう自分のフレーズは相性が良いし、Twitter上で誰も興味のないつぶやきをしてる芸人を晒し者にしようと思ったんです。
——それが2012年からイベント化ということになるのですが、これは何がキッカケだったんですか。
ヤ:ありがたいことに芸人がめちゃくちゃ面白がってくれて。特に麒麟の川島が「これは絶対にイベントにした方が良い!」ってずっと言ってくれてたんです。僕はどっちでも良かったんですけど、あまりにも熱心に言ってくれるので、じゃあ1回やってみよかってなりましたね。なので、麒麟は必ずゲストで出演してもらってます。
——これまでで特に印象に残ってるツイートは何でしょうか。
ヤ:え〜、いっぱいあるからなぁ…。なんやろなぁ…。
——前回1位だった吉本新喜劇座長・川畑泰史さんの10円玉のツイート(※それほどキレイではない10円玉の写真とともに”10円玉めちゃキレイにしたったー”とつぶやいた)は、その後テレビでも取り上げられてましたよね。
ヤ:やっぱみんなあそこには注目しますよね。…あっ!イベントになる前の初期の初期、Twitterで紹介したやつなんですけど、それが1番面白かったですね。
——どんなツイートだったんですか?
ヤ:構成作家のTっていう子が原付の写真付きでつぶやいた「オイル交換なう」です。ホンマに誰が興味あんねんと!
——(笑)。ツイートはどのような基準で選ばれてるんですか。
ヤ:いや「誰が興味あんねん」ってうたってますけど、ホンマに興味ないのを選んでる訳じゃないんですよ。つぶやいてる人間の人柄がメチャクチャ大事で、この人がこれ言ってる、っていうのが面白いんですよ。
——近江のこかじろうさん(シンクタンク)、ぼんちきよしさん、川畑さんが『ツイート大賞』の常連なのも、そういうことなのでしょうか。
ヤ:そうですね。つぶやく内容よりも人柄がデカいんで。だから最近は川畑さんが1番かなぁ…。
——ニューカマーは現れないんですか。
ヤ:いや〜、なかなか現れないんですよ。やっぱりある程度、知名度のある先輩が面白いんですよねぇ…。でも、きよしさんもタイに行ってもうたし。そうなると今は、川畑さんに一手に担ってもらうしかないんですよね。
——前回のイベントでは吉本新喜劇の桜井雅斗さんがフィーチャーされてましたが…。
ヤ:あ、桜井は気になりますね。本気でやってるのか、狙ってやってるのか、っていうのがありますから。でも上位メンバーは常連になっちゃうんですよね。やっぱり人柄が強烈ですから(笑)。
ヤナギブソンのイベント観
——ギブソンさんがイベントをやる上で心がけてることはありますか。
ヤ:自分が主催のイベントは、極力ゲストの負担を減らしたいんですよね。
——麒麟のお二人も『ツイート大賞』は、純粋に楽しみたいからリハーサルもしないそうですね。
ヤ:そうですね。来て見て、楽しんでもらうだけです。
——イベントをされる上で、ロフトはやりやすいのでしょうか。
ヤ:やりやすいですね。普通の劇場よりもお客さんが近くて密集してるんで、お話も伝わりやすいですし。『ツイート大賞』もロフトでやる前は色んな場所を転々としてましたけど、(バッファロー吾郎)Aさんの『グル名刺』発売記念のイベントで初めてロフトに出演して、「ここ合ってるな」と思いましたから。あんまり大きいところじゃなくて、こっそりやりたいイベントなので、ロフトはピッタリですね。
——ギブソンさんが理想とするイベント像みたいなものはありますか。
ヤ:RG(レイザーラモン)の『あるある』のイベントとか、武将様(ミサイルマン・岩部)のイベントとかに出ると、「あ〜、ええな〜」って思うんですよ。お客さんがノリを分かってて、一緒に盛り上がってくれる。ああいうイベントが理想的ですね。『ツイート大賞』も前回でようやくそんな雰囲気を感じられるようになったんです。だから今回のはすごく楽しみですね。
——前回の『ツイート大賞』で、タイ・バンコクにいるぼんちきよしさんへ、中継を繋いだ時の一体感はスゴかったですもんね。
ヤ:アハハ!あれはまたやりたいですね。めちゃくちゃ面白かったもんなぁ(笑)。
——ギブソンさんのイベントを拝見していると、『ツイート大賞』であったり、『ヤナギブソンのヒマな時に来る大喜利イベント 』(トークアプリ「755」を利用した大喜利イベント)など、人と違ったイベントをされている印象があるのですが、新しいことをしようと意識されているんですか。
ヤ:そうですね。イベントに関しても、ネタに関しても、まず人と違うことをするっていうのが自分の中で大前提なんで。だから後から被ってこられるのが困るんですよねぇ…。昔やってた『先入観なしなし大喜利』(出演者が匿名で大喜利を回答し、答えの面白さだけを競うイベント)も似たようなんをされたし、『ツイート大賞』も後追いされて僕のより規模がデカくなってますし。あとパンシェルジュもシンクロックの吉田に抜かされましたし…。後を追われて抜かされていくことが多いんですよねぇ(笑)。また新しいイベントしていかななぁ…。
——ちなみにギブソンさんが、今やってみたいイベントはあったりするんですか。
ヤ:そうですねぇ…755の大喜利イベントをロフトプラスワンウエストでやってみたいですね。
——ぜひやって下さい!それでは最後にイベントに来ようか迷っている方々にメッセージをお願いします。
ヤ:ちょっとでも興味を持っていただいてる方は、楽しめるはずなのでぜひ来て欲しいです。あとできるだけ出演者のTwitterを見ずに来て下さいね!
プレイバック!『誰が興味あんねんツイート大賞 2015年度 上半期』!
見事1位に輝いた吉本新喜劇座長・川畑泰史のこのツイートは、その後テレビでも取り上げられ話題になった。ちなみに10円玉をキレイにするコツは、川畑曰く「一生懸命磨く」だそうだ。
芸人らしからぬツイートで、はえある(?)「マジか!?賞」と「混じりっけ無し!全然おもんない賞」を受賞した吉本新喜劇の桜井雅斗。彼はこれを天然でやってるのか?狙ってやっているのか?続報が待たれる。
イベント終盤には、タイ・バンコクでお笑い活動をしているぼんちきよしと中継を繋いだ。タイでの近況報告や現在の相方も登場し、会場は大盛り上がり。果たして今回は…?