Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューヨシダナギ(Rooftop2015年12月)

真のアフリカ人を撮る“裸の女性写真家”

2015.12.01

 今話題の"裸の女性写真家"ことヨシダナギ。裸になる(被写体と同じ格好をする)という、その美貌からはとても想像できない大胆な手法で相手を懐柔し、撮影を続ける希有な存在としてTBS系の人気番組『クレイジージャーニー』に出演し、注目を集めた。現在もアフリカの各国と日本を行き来する合間を縫って、大阪と東京のロフトプラスワンでトークイベントを開催する。そんな多忙を極める彼女に一問一答のメール・インタビューを試みた。[構成・文:東 健太郎(LOFT/PLUS ONE)]

アフリカ人、かっけー!

──テレビ番組『クレイジージャーニー』の出演はどのような経緯で決まったんですか。
ヨシダ:わたしのHPを見てくださったTBSの演出家さんからお声掛けいただきました
──『クレイジージャーニー』の出演をきっかけに何か変わったことはありますか。
ヨシダ:街で声を掛けていただくようになりました。先日はデパートのトイレで、個室から出てきた人に声を掛けていただきました。あとは、父親にアフリカ渡航を認めてもらえるようになりました。
──出身地はどちらで、どのような幼少期を過ごしましたか。
ヨシダ:出身地は東京で、内向的な人間でした。貧しかったので、道端に生えている椿をもぎってはすすっていた記憶があります。
──ご両親はどのような方で、どんな教育方針でしたか。
ヨシダ:基本は放任主義でしたが、門限などはしっかりと定める厳しい面もある両親でした。わたしがアフリカに憧れすぎて、ヤマンバになった時は引いていました。
──学生の頃はどのような女の子だったのでしょうか。好きだったものや初恋の話など、可能な範囲で教えてください。
ヨシダ:中卒なのでノーコメント
──カメラとの出会いを教えてください。そして、そのカメラを独学で学んだそうですが、具体的にはどのように技術を磨いていったのでしょうか。
ヨシダ:ただアフリカ人に憧れていただけなので、カメラはそれを記録してみんなに見せる用のツールとして使っていた感じです。現地で自分のフィルターを通して見たアフリカ人や少数民族のかっこよさをどう表現するか考えながら撮っていました。
──カメラマンとしての初仕事はどのような仕事/現場でしたか。
ヨシダ:フィリピン大使館主催でのイベントで、現地の子どもたちをメインに撮影した写真展でした。
──これまで取材地で危険なトラブルなどに巻き込まれたことはありますか。
ヨシダ:数えきれないくらいありますが、かろうじて生き残っています。
──「ヨシダナギ=アフリカ」と言っても過言ではないくらいアフリカに傾倒されているようにお見受けしますが、そこまでアフリカにこだわる理由とは何でしょうか。
ヨシダ:アフリカというよりはアフリカ人が好きで、純粋に彼らをかっこいいと思うからです。貧困・HIV・内戦などのイメージばかりが先行するアフリカのイメージを払拭したいという思いもあります。
──アフリカの魅力を一言で表すと?
ヨシダ:アフリカ人、かっけー!
──「相手と一緒の格好をする=裸になる」という発想はどこから生まれたものですか。また、そのことに躊躇などはありませんでしたか。
ヨシダ:幼少期、アフリカ人に憧れていた頃から、この人たちと仲良くなるのには、同じ格好をすればいいんだと漠然と考えていました。同じ格好になるのが夢だったので、躊躇はありませんでした。
 
乳首は出しませんのでご了承ください
──「裸の女性写真家」などと紹介されることに戸惑いや違和感を感じたりすることはありますか。
ヨシダ:あまりありません。必要な時は裸になっているので。逆に多くの人に知ってもらうきっかけになったので、ありがたいくらいです。写真を見てアフリカかっけー、と思ってくれる人が増えれば全然問題ないと考えています。
──新宿ロフトプラスワンというトークライブハウスはご存知でしたか。もしご存知であったとすると、どのようなイメージをお持ちでしたか。
ヨシダ:すみません、詳しいことは知らなかったのですが、WEBを見せてもらった時にキャラクターが強い方ばっかりだなーと思いました。わたしなんて変わってないほうじゃないかとホッとしました。
──トークイベントは今までどのくらいの回数開催していらっしゃいますか。人前でしゃべることは得意ですか。
ヨシダ:通算5〜6回くらいです。緊張しますが、一方的に話すのと、質問をしてくれる人がいる対談式だと楽です。自分から質問などを考えるのは少し苦手です。
──ロフトプラスワンで初めてのイベント開催となりますが、どのようなイベントにしたいと思っていらっしゃいますか。
ヨシダ:アフリカ人や少数民族の魅力を存分に知ってもらえるように頑張ります。乳首は出しませんので、あらかじめご了承ください。
──当店はお客様も、出演者の皆様も、食べたり飲んだりしながら楽しんでいただく居酒屋的なトークライブハウスです。お酒は好きですか。海外でのお食事の珍エピソードなどもあれば教えてください。
ヨシダ:実はお酒は飲めません。泥水のような見た目のエチオピアの地ビールが、よだれの味だったことが印象的でした。
──新宿の前には大阪でもイベントを開催していただきます。大阪に対するイメージはどのようなものですか。
ヨシダ:粉もの、サイコウ!
──大阪と東京でのイベントは何か内容など違う部分はあるのでしょうか。
ヨシダ:基本は同じなので、当日のアンケート・コーナーを設けさせていただきました。キレた質問をお願いいたします(※乳首は出しません)。
──最後に大阪と東京それぞれのトークライブへの意気込みや、来てくださるお客様に一言お願いいたします。
ヨシダ:中卒の方は来場マスト!
 
■ ヨシダナギ -nagi yoshida- profile
 1986年生まれのフォトグラファー。
 幼少期からアフリカ人に意味の分からない憧れを抱き、「自分も大きくなったらアフリカ人のような姿になれる」と信じて生きるがなれなかったため、アフリカ人のポートレート写真を現地に渡って撮り始める。
 アフリカの裸族とともに裸になったことがフューチャー、その奔放な生き方と写真が評価され、さまざまなメディアで紹介される。近年ではアフリカ人の写真を撮りながら講演会やコラム寄稿などを行なっている。
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LIVE INFOライブ情報

ヨシダナギ presents 俺とお前と黒いヤツ2015 大阪編
【出演】ヨシダナギ【進行】らら
2015年12月17日(木)宗右衛門町ロフトプラスワンウエスト
OPEN 18:30/START 19:30
前売 3,000円/当日 3,500円(飲食代別・要1オーダー500円以上)
問い合わせ:ロフトプラスワンウエスト 06-6211-5592
 
ヨシダナギ presents 俺とお前と黒いヤツ2015 東京編
【出演】ヨシダナギ、ほか
2015年12月21日(月)新宿歌舞伎町ロフトプラスワン
OPEN 18:30/START 19:30
前売 2,500円/当日 3,000円(飲食代別・要1オーダー500円以上)
問い合わせ:ロフトプラスワン 03-3205-6864
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