——今回は3マンということで、ロング・ステージじゃないですか？ 私たちが観た限りでの印象ではあるんですけど、ラウドなバンドさんってサーキット系のイベントみたいな短時間勝負みたいなのが多いような気がしてるんですけど、逆に持ち時間がある時にどう攻めますか？ 今回の3マンの作戦みたいなのってありますか？

Kouichi：20〜30分の持ち時間だとどうしても5曲とかそれくらいなので、普段やりたくてもなかなかやれない曲があるんですが、出し惜しみをせず、あんまりペースとかは関係なく、頭からお尻まで全力疾走していく感じでいこうかなと思ってます。

——やばい！ みんなそこで疲れ果てるくらいな（笑）。

Kouichi：自分たちもペースは関係なく、燃え尽きるくらいの勢いで。

——いいですね！ ではDELHEZIさんはどうですか？

kenken：うちも同じで、普段できない曲が長い時間だと取り入れられるっていうのがありますね。やっぱり20〜30分のステージだと勢い勝負みたいな所が若干あって、勢いを途切れさしちゃいけないみたいな。ワンマンも2回くらいやったことがあるんですけど、そういう時って普段と全く違うセットリストで、始め方も拘れるというか変えられるし。あと短いステージだと聴かせる曲をやるのに戸惑う時があって、それがセトリに入れられるってことは、結構価値のあるステージかと。40分くらいあると普段とは違う見せ方や動きが付けられるんじゃないかなと思います。

——ファンの方からしたら、「あっ、この曲聴けた」みたいなレアなライブになりますよね。

ジョウ：自分たちもやっぱり同じですよね。

kenken：そうですよね。

ジョウ：A面、B面じゃないけど、すっげーいいB面があるのになかなか普段できなくて、ワンマンくらいしか持ってこれないっていうのを40分とかあると聴かせてあげられるんですよね。「これ、いい曲なんだぜ」って（笑）。そういうのが組み立てられるからいいですね。

——確かに。この3バンドは、ただ勢いがあって踊れるぜ、だけじゃないところが味だったりすると思うんで。

kenken：実はね、そういう曲もやりたいんですよね。

——そういう、ある意味本質みたいな部分を3バンドでぶつけ合うみたいな、絶対必見なライブになりそうですね。うちもね、せっかく3マンを3本やるんで、それぞれまた見せ方も変えてってるので、それぞれにレアな曲もありつつ、1本目に来た人にも2本目ではまた違うことを見せられたらなって思ってます。

kenken：2本目はラウドなやつでくるんですね。

ジョウ：（ニヤリ）

——ちなみに個人個人で、ライブ中に俺のここを見ろ！ 的なポイントとかってどういう所ですか？ 俺のスイッチさばきを！ とか（笑）。

Kouichi：足元（笑）。あっ、でも凄い見て欲しいです、切り替えの大変さを。たまに俺、ヒヤヒヤするんですよ。ディレイとアンプのチャンネルを間違えて踏みそうになったりとか。あとボーカルさんが熱く左右に移動した時に、「あれ？ これ踏んでないのにスイッチが入ってる」とか。

kenken：あるある（笑）。

ジョウ：踏みました、やりました、自分。

——（笑）私、ギター・ボーカルなんで、見ないで踏まなきゃいけない時ってあるんですよ。前もってそこに足を持っていっておいても、ライブ中なんでブレちゃったりして、踏んで「ブォー！」って（笑）。

ジョウ：「何、この音！」みたいなね（笑）。

——ソロを弾いてる俺を見ろー、みたいなのは？

kenken：ソロを弾いてたら、多分見るじゃないですか。目立ってない所をさりげなく見られるとか、ちょっといいですよね。

——あー、確かに。

kenken：いや、どうなんですかね。見てもしょうがないですね、そんな所。

一同：（笑）

——そんなことないです！ 特に女子っていろいろフェチがあると思うんですけど、ギタリストのソロじゃない時の何気ない仕草とか目線とか、結構ファンのみんなキュンキュン見てると思います。

kenken：気が抜けないですね。

一同：（笑）

ジョウ：自分は凄いマニアックな部分で、ギタリストの特にギター・ボーカルの好きな所が、チューニングをしている所なんですよ。

Kouichi：マニアックですね。

——めっちゃ集中してて、しかも見て欲しくない所だな。

ジョウ：しかも細かくて、左手ではなくて、右手でペグを回してチューニングしてるのが凄い格好いいんですよ。

——これ、多分、当日にお二方がやってくれると思いますよ（笑）。

一同：（笑）

kenken：やらざるを得ないですね。右手でチューニングする練習を今日からしないと（笑）。

Kouichi：当日、全員そうなってたりして（笑）。

——曲が終わったらみんなジッと手元をチェックしてね（笑）。逆にイグからのリクエストみたいになっちゃってすみません（笑）。

Kouichi：チューニングを右手でね（笑）。