2ndフル・アルバム『OVERTONE』をリリースし、5月29日の千葉LOOKを皮切りに始まった約2ヶ月に及ぶレコ発ツアー真っ只中のKEYTALK。チケットは各地で即日SOLD OUT。バンド自身が持つ強靭な地力で急成長を続け、その反響の拡がり方は今や留まることを知らない。TVドラマ出演、「OVERTONE WEEK」と称した下北沢南口商店街1週間ジャックと話題が尽きない彼ら。そしてツアー・ファイナル後に下北沢SHELTERで行なわれる当日券のみの「打ち上げフロアライブ」とは...? 単なる話題作りではない、その本心を訊いた。(interview:上里 環/下北沢SHELTER)
急成長を続けるモンスター・バンド
──まず今回の『OVERTONE』発売記念ツアーについてお聞きしたいのですが、どこもかしこもSOLD OUTで凄い盛り上がりがTwitterなどでも伝わってきます。ここまで回ってきて、お客さんの反応など感触としてはいかがでしょうか?
小野:アルバム『OVERTONE』の楽曲中心のセットリストなのですが、リリースからあまり月日をおいていないツアーにも関わらず、嬉しいことに皆さんマックスで盛り上がってくれて凄く熱気を感じています。めちゃくちゃ楽しいです!
首藤:反応は予想以上です。制作時からフロアの反応を想像しながら曲を書いていたので、実際に良い反応を見せてもらって光栄です。
──このツアーを通して、自分たちが成長したと思えることはありましたか? 変化したことがあれば教えて下さい。
首藤:普段から成長しているので何とも言えませんが、長時間のセットリストをこなす技量やコツは身についてきた気がします。
八木:アルバムの曲を毎日ライブでやっていると、曲が自分たちの体に入ってくるのが分かります。ツアーが始まった頃より良い演奏ができていると思います。
寺中:ライブでのMCを考えていくうちに自分の考えていること、伝えたいことが分かるようになってきて、ライブにも歌にも、もっと気持ちを乗せられるようになってきました。
小野:1年ぶりの自分たちのツアーということで、この1年、いろいろと経験したことを活かして今までよりも曲の良さを伝えられていると日々実感しています。
下北沢×KEYTALK「OVERTONE WEEK」
──また、TVドラマに武正さんがご出演されたりと話題の絶えないKEYTALKですが、5月には下北沢南口商店街を1週間ジャックしました。駅前の開会宣言にはたくさんの人が集まっていましたね。他にはどんなことをしたのでしょうか?
小野:KEYTALKが下北沢南口商店街とコラボレートしたラバーキーホルダーの販売をしたり、等身大パネルを作ってもらって飾ったり、うちわを配ってもらったり、下北沢某所でUST中継したり、最終日にはメンバー各自が下北沢南口商店街フレンドアーティストという肩書きの名刺を作ってもらって、自ら配ったりしました。
寺中:ラバーブレスを取り扱って頂いたお店の挨拶周りに行きました。
八木:僕らのフラッグを街灯に付けたりしました。実際は商店街の方々が付けるのを側で応援していただけですが…。
──ライブでもホームタウンを公言している下北沢の街をジャックした気分はいかがだったでしょうか?
小野:もともと憧れの街であり、今となってはホームタウンと言える下北沢でこんなことができて本当に嬉しいですし、光栄です!
首藤:音楽人生を語る上でなくてはならない場所なので、街をあげて応援して頂いているのはとても心強いです。恩返しがしたいです。
寺中:駅のホームを出てからの南口商店街の眺めが最高でした。
八木:友達とかに会うと、「下北のやつ見たよ(笑)」みたいに言われてちょっと恥ずかしかったです(笑)。これを機にみんな下北に遊びに来てくれたらいいなと思います。ライブハウスもたくさんありますし。
──商店やお客さんからの反響などはいかがでしょうか?
寺中:Twitterなどで、お客さんから「下北沢に来ました!」という声をたくさん頂くようになって、少しでも商店街の力になれているのかなと思います。
小野:たくさんの方が下北沢に集まってくれて、そして下北を凄く楽しんで帰ってくれた話を聞いたりして嬉しかったです。南口商店街の副会長である「SAKAEYA」の白川さんを筆頭に、凄く良くして頂いて感謝しています!
首藤:下北沢とKEYTALKという2つのワードがお客さんのなかで濃密につながるきっかけになったのかなと思います。
──下北の街、またはSHELTERでの思い出などあれば聞かせて下さい。
小野:よく酔う街です…はい!(笑) SHELTERは高校生の時、特に憧れのライブハウスで、KEYTALK初のワンマン・ライブもここでやったり、夜な夜なUST中継やったり、トイレにこもったり、本当にたくさんのKEYTALKの歴史が詰まっています!
八木:SHELTERの思い出はたくさんあります…。僕らの好きなバンドがよく出ていたりして凄く憧れていて、出れた時は凄く緊張しましたなぁ。2回目くらいに出た時はお客さんが全く呼べなくて、当時レーベルのKOGA社長に怒られた気がします。
ツアー最後のお楽しみ「当券フロアライブ」
──そしてツアーの話に戻します。梅田CLUB QUATTROでのワンマンでツアーを終了した後、SHELTERで打ち上げライブをやりますね。どんなライブなのでしょうか?
小野:フロアライブをやります! あと、普段やらないような企画もこのライブで考えていますので是非ご期待下さい!(笑)
八木:お客さんと僕らの距離が物理的にめちゃ近いので、怪我をしない、怪我をさせないようにアナウンスして欲しいです。
首藤:フロアライブです。僕は売れたいのでもうこういう悪ふざけは最後にしたいです。悔いのないように目一杯泣きながらバカやりたいと思います。
──“当日券のみ”の“フロアライブ”ということで、混乱を巻き起こすこと間違いなしですね。
寺中:いつも以上に事故が起きる可能性が高いライブになると思います。観に来てくれる方は最高に楽しみながらも、みんなでみんなを気づかいながらいきましょう。
小野:とにかく各自、皆さん怪我のないよう、そんな人がいたら手助けしましょう! 後はめちゃくちゃ楽しみましょう! 打ち上げましょう!
首藤:皆さんが自分の持ち場から一歩も動かなければ特に混乱しないと思います。
──この日に向けての挑戦したいことや秘策などがあれば、話せる範囲でお聞かせ下さい。
寺中:打ち上げ。ということで、ここでしかやらないこと、いや、やれないことをやりたいと思います。
首藤:演奏中にバーカウンターに侵入して、ビールを拝借したいです。
小野:事務所社長のケーオージーエー氏の協力を得るかも…しれませんな…。
──それでは待っているお客さんに、残りのツアー、そして7月23日への意気込みをお願いします!
小野:とにかくぶちかましまくるので全力でついて来てくれ! よろしく! ってな感じで!!
首藤:全力でやるのでかかって来て下さい。がんばります。
八木:ライブは生モノ! みんなで「楽しい!!」を共有したい! あス!
寺中:はしゃげて、笑えて、踊れたり。楽しいいつものKEYTALKライブにさらにもうひとつ、1人1人の心に何かを残していきたいと思います。