Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューチャットモンチー(Rooftop2012年10月号)

2人体制に“変身”し、転がり続けることを宣言した新たな幕開け

2012.10.01

バンドって転がるもんなんだな

_KAZ5014.jpg── そのほかにも、ご自身でプロデュースされた『歩くオブジェ』はストリングスを起用した壮大な曲になっていたり、以前もアルバム1枚を自身でサウンドプロデュースされていたので、ちょっと慣れてきたかなという感じってあります?

福岡:普通になってきたという感じです。最初からプロデューサーがいたから、それ以外の方法を知らなかったんです。みんなやり方が違うから面白いし、そういうのを見ていまだに勉強になることが多いですね。

── それで最後に『満月に吠えろ』でこのアルバムを締めますが、この歌詞で「転がる石になれ」という部分が、バンドがこれからも転がり続けることを提示しているような感じがあって、まさにロックンロールし続けるということなのかな、と。

福岡:昨年のメンバーの脱退があって、転んだ瞬間は「無理! そんな簡単に立てません!」ってなっていたんですけど、その時に事務所の社長から「ロックバンドは転がらなきゃいけませんよ」って言われたんです。先々決まってるライブはどうするかって時も、「やらなきゃダメですよ」って。その後2人でやるって決めて、この歌詞が書けたんです。バンドって転がるもんなんだなと今なら振り返って思えるけど、あの時は「羽とか折れまくってるのにさあ!」って思ってましたね(笑)。でも結局どのバンドもそんなもんなんだろうなって。なんだかんだ言いながら転がってたいんだと思います。良い歌詞を書かせてもらいました。

── しかもコーラスでこんなにもたくさんの方が参加し、愛されてる感じも伝わりましたし。

福岡:ここぞとばかりに人数増やしました。友達が多いんですけど、レコード会社のスタッフさんもけっこう来てくれて。

── そうやって応援してくれる人がたくさんいるから、転がり続けなきゃって思いますね。

福岡:ほんとにそう思います。

── 以前はスリーピースであることを突き詰めていましたが、今は2人でどれだけかっこよく見せるかというのもこの1枚から感じられましたし。

福岡:それはかなり大です。かっこよくなかったらやってないと思うんです。どんなに良い曲でも「超かっこ悪いね」って言われたらイヤだし(笑)。曲にしても見てくれにしても、7年バンドをやってきた分は最低ラインとして越えて、さらに予想を上回るようなことをしようと思ってこのアルバムを作りました。

── 女子って強いんだなという感じもしました。

福岡:みたいですねえ(笑)。

── また、ライブとCDは違うとよく言いますけど、この作品の曲はいろんな楽器を使用しているからライブではどうなるんだろうという楽しみもあります。

福岡:『コンビニエンスハネムーン』はレコーディングの本番で民生さんがタンバリン入れてくれたから、ライブはどうしようってなって、えっちゃん(橋本)が首にタンバリンをかけて叩くという面白いことになってます(笑)。

── タンバリン叩いたり、ギター弾いたり、ドラム叩いたり、『ふたり、人生、自由が丘』では福岡さんはメロディカを弾いたり。

福岡:この曲はレコーディングの時にメロディカを入れたのでライブがマジでヤバイです。一応イメージは出来ているんですけど、やってみないと本当にわからない。ドラム叩きながらメロディカを吹くのは大変なんです。あれは未知の世界ですよね。出来たら特許取りたいぐらいです(笑)。

── キーボードを弾きながらドラムは慣れました?

福岡:それは別の脳で考えられるようになりましたけど、息はお腹に力入れるから。ホイッスルやったときも吹いてる間だけドラムが速くなっちゃう。それまではたいしたことやってないけど、メロディカ吹けるようになったら褒めてほしいですよ(笑)。

── それはもしかしたら11月からのワンマンで聴けちゃうかも?

福岡:頑張ります。出来なかったらすみません(笑)。

── 11月9日の新宿ロフトを皮切りに、12月23日の鹿児島CAPARVOホールまで1ヶ月半のツアーがありますが、もうイメージし始めているんですか?

福岡:まだなんにも考えてないです。考えてるけど今はアルバムのプロモーション期間中なので何も具現化してない。リハーサル入って実際音鳴らして並べてみて。2人になってワンマンは初めてだから、ワンマン用に組み立てないと。純粋に席替えするだけで時間を食うんじゃないかって。それをどうするかですね。

── そのツアーが終わったら、来年の1月13日のZepp DiverCityからツアーが始まります。止まらないですね。バンドは今後どういう方向を考えていますか?

橋本:なーんも考えてません。今出来ることをやるだけです。

福岡:とにかくツアーがうまく行くかだけを考えてます。ツアー回ったら何かしら次のことが見えてくるから、ツアーを大満足で終わらせるということだけですね。

 

PHOTO BY:KAZUMICHI KOKEI
(NANO-MUGEN FES.2012)

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チャットモンチー
変身

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DISC 01
1. 変身
2. ハテナ
3. テルマエ・ロマン
4. 少女
5. コンビニエンスハネムーン
6. Yes or No or Love
7. 初日の出
8. 歩くオブジェ
9. きらきらひかれ
10. ふたり、人生、自由ヶ丘
11. ウタタネ
12. 満月に吠えろ

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きらきらひかれ
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Yes or No or Love
ウタタネ

LIVE INFOライブ情報

「チャットモンチー TOUR 2012」
2012/11/09(金)新宿LOFT
2012/11/12(月)北見オニオンホール
2012/11/14(水)函館club COCOA
2012/11/17(土)秋田クラブスウィンドル
2012/11/18(日)青森クォーター
2012/11/20(火)郡山HIP SHOT JAPAN
2012/11/23(金)Live House浜松 窓枠
2012/11/25(日)水戸ライトハウス
2012/11/30(金)神戸WYNTERLAND
2012/12/01(土)京都磔磔
2012/12/06(木)CRAZYMAMA KINGDOM
2012/12/08(土)高松オリーブホール
2012/12/09(日)clubGRINDHOUSE
2012/12/15(土)金沢EIGHT HALL
2012/12/16(日)新潟LOTS
2012/12/22(土)WEATHER KING
2012/12/23(日)鹿児島CAPARVOホール
チケット料金:All Standing ¥4,200(税込/drink別)
※新潟LOTS公演のみドリンク代なし

「チャットモンチー TOUR 2013」
2013/01/13(日)Zepp DiverCity
2013/01/14(月)Zepp DiverCity
2013/01/18(金)宮城県Rensa
2013/01/20(日)Zepp Nagoya
2013/01/25(金)Zepp Namba
2013/01/26(土)Zepp Namba
2013/02/02(土)Zepp Fukuoka
2013/02/03(日)広島クラブクアトロ
2013/02/10(日)Zepp Sapporo
2013/02/17(日)沖縄県ナムラホール
チケット料金:Standing、指定ともに ¥4,200(税込/drink別)


「テレビ朝日ドリームフェスティバル2012」
2012/10/06(土)国立代々木競技場第一体育館
チャットモンチー / ケツメイシ / Superfly / きゃりーぱみゅぱみゅ / テゴマス / ゆず

「狂想演奏会“第六楽章”」
2012/10/08(月)東京キネマ倶楽部
LACCO TOWER / チャットモンチー

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