末永く輝き続くであろう『SEVEN COLORS SAUCE WITH YOU』
──今回のアルバム全体を通して聴くと、うまい具合のバランスだなと感じたんです。でもそれでいてしっかり1本芯は通っていて、そこはalaなんだなと感じました。
YU-KI:“色”を意識して曲作りをやったんですよ。やっぱりメジャー初の音源なんで、1本調子にならず、色んな面のalaを見せたかったんです。だから結構難産だったんですよ。
KOHTA:自分たちのイメージしている“色”が、ばらける様にはしたつもりです。
TEPPEI:色々作っていくうちに、こういうのもやりたいって欲も出てきて…。
──でも言われた通り、カラフルでいてハッピーな雰囲気が漂ってますね。言うならばアルバム全体が虹のような…6曲入りですけどね。
一同:(笑)
YU-KI:虹みたいに輝き続けるアルバムになればいいですね。
──アルバムとしては完全に1年以上空いてますよね。その間、曲は書かれていたんですか?
TEPPEI:ちょこちょことは。
YU-KI:でも、この1年はツアーを3本もやったので、あまり時間がなかったんですよ。その限られた時間の中で出来たものに関しては、ライブでやったりしてたんですけど。
──“FIVE ON THE MOVE TOUR”やUNCHAINとのスプリットツアーや、盟友と回ったツアーの前後ではバンドの持ってるモチベーションであったり、作った曲で変化はありました?
TEPPEI:色々思いつくようになりました。UNCHAINと一緒に回った時に、彼らのギターアレンジとかは絶品なのですごく勉強になりました。
──それは自分たちの曲にも反映されているんですか?
TEPPEI:さりげなくしてると思います(笑)。
YU-KI:ただ、多分自分たちでは大きく意識してないんで、もしかすると変わったりしてるかもしれない…という感じです。それは聴いてる人の方がよく判るのかもしれません。
──ライブ感が凄い伝わるアルバムであると同時に、勢いだけではなく繊細な音作りをしてるなと思ったんですが。
YU-KI:そうですね、ライブ感ってのはやはり意識してやってますね。
──UNCHAINとのスプリット・ツアーを拝見した時に、充実感があるライブでバンドが非常にいい状態にあるんだなと見受けられました。
一同:ありがとうございます。
──バンドとして成熟してるということは、意外と自分たちでは感じないものなんですか?
KOHTA:ライブは前より楽しんでやれるようになったかなと思いますよ。あとライブの激しさは増したと自分たちでも思います。
──確かに以前はちょっと緊張しているというのがわかりましたからね(笑)。
TEPPEI:リラックス出来てるかなって思いますね。
YU-KI:メンバー同士、お互いを見たりする余裕が出来ましたね。極端な話、歌ってるだけで楽しかったのが、演奏に歌を乗せるっていう喜びが深まった感じがします。
──それが観ている側にも一番伝わってますし、フロアに還元されていて相当な盛り上がりになっているんですよ。
YU-KI:僕らが楽しいってのがフロアに伝わって、フロアも楽しんでるってのが理想の形ですからね。
TEPPEI:そこは素直に嬉しいです。
alaというオリジナル・サウンド構築への第一歩
──リリースされるといよいよツアーとなりますね。今回は9箇所10公演とalaにしてはちょっと少なめですが、今回は全箇所対バンありなんですね。
YU-KI:そうですね。
──対バンはriddim saunterやFed MUSICなどの盟友はもちろん、SHELTERではMARS EURYTHMICS、広島ではghostnote、ファイナルの代官山UNITではJAPONICANSと色とりどりですね。
YU-KI:基本的に自分たちがやりたいバンドに直接声をかけているんで すよ。
──でもghostnoteやJAPONICANSは、全く毛色の違ったバンドですよね。
YU-KI:ジャンル分けをしてバンドを見ていないというか。本当に好きなバンドを誘ってます。普段あまりやらないバンドと一緒にやると、自分たちにもいい刺激になったりしますしね。
KOHTA:ツアーは楽しく回るのが一番ですから。
──初日はSHELTERですね。昨年は初ワンマンもSHELTERでやっていただきまして。
YU-KI:こちらこそお世話になりました。
──皆さんにとってSHELTERはどんなハコなんですか?
TEPPEI:落ち着く場所ですね。最初は憧れでしかなかったので、初めて出た時はあり得ない!って感じでしたけど、やっぱり昨年も初のワンマンだったらSHELTERって決めていたんです。
──では、最後にこのアルバムの聴きどころ、ライブの見所等をお話してください。
KOHTA:アルバムは全曲聴き所満載です。今回から音源に参加したんですけど、満足出来た作品に仕上がったなと思っています。タイトル通り、カラフルな作品に仕上がりましたね。その中でalaっていう一本筋の通ったものになったなと、それはメロディなのかもしれないんですが、今までのalaを好きな人にも、これから知る人にも最後まで聴いて貰えて楽しめるアルバムになったんじゃないかなって思います。
YU-KI:非常に手前味噌な話なんですが、飽きないアルバムになったなって思います。自分のアルバムなんですけど、最近一番聴くアルバムです(笑)。
TEPPEI:緩急ついていて、アッパーな曲もあればメロウなものもあるし、歌い上げているものもあれば音として聴いて欲しい曲もありで、キャパは広がったなって感じてます。
──このツアーで、新旧の楽曲が組合わさったライブが楽しみですね。多分顕著に幅の広がりが判るのはライブだと思いますし。
YU-KI:曲を繋いでやったりするし、まだライブでやったことがない曲もあるし、どうなるのか未知の世界なんです。このツアーで、どう馴染んでいくか自分でも楽しみですね。
TEPPEI:ホント、自由に聴いて欲しいです。この曲はこういう曲だという概念とかないので、受け取る方がいろんな景色を思い浮かべながら聴いて欲しいです。
KOHTA:うちの親父が「息子が訳の判らないバンドに加入した」って嘆いてたみたいなんですけど(苦笑)、逆に言うとそういった音楽が出来てるのかなって。
一同:(笑)
YU-KI:うちらは形容する言葉が見つかんないですよね。とりあえず7人居るとか、ヴォーカルが2人とか管楽器が2人とかそんな感じでなんですよね。
──確かに、alaを一言で説明するのは難しいですからね。
YU-KI:常にオリジナルなことをやっていきたいと思っています。