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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】リトルエルビス・リュータ(2003年6月号)- リトルエルビス・リュータのロックンロール・トレインに乗れ!

リトルエルビス・リュータのロックンロール・トレインに乗れ!

2003.06.01

ロカビリーバンドのボーカリスト、ロカビリー雑誌の編集長、ファッションブランドのプロデュース、オモシロトークのMC、怪しい裏業者、その他にもたくさんの顔を持つロカビリー界のキーパーソン、それがリトルエルビス・リュータだ。プレスリーばりのジャンプ・スーツに身を包み、高円寺阿波踊りでも明大前の盆踊りでも常にツイストを決める(ちなみにベル・ファーレはドレスコードで入場禁止)、そんなリトル・エルビスの姿を街で見つけたらその日は一日ハッピーになること間違いないだろう。きたる6月6日(ロックンロールの日)にプラスワンで2回目のトークライブを行うリトルエルビスを見逃すと後で絶対後悔するぞ。(interview:加藤梅造)

 リトルエルビス・リュータのロックンロール・トレインに乗れ!

──リュータさんは、ロカビリー界隈ではみんなの人気者という感じですよね。

11wall.gifリュータ:
でも微妙なポジションですよ。ロカビリーの中にも、ピュアロカビリーとかサイコビリーとかいろいろスタイルがあるんですけど、やっぱり僕らだけヘンですもん。どこにも属せないっていう感じなんですよね。 もちろんロカビリーが大好きだからロカビリーバンドをやっているんですけど、僕の意識としてはブルース・ブラザーズみたいな感じなんです。ルーツ・ミュージックなんだけど、どこにも属してない感じが。

──コメディアン的な感じもリュータさんと似てますよね。

リュータ:基本的にキャラ立ちがはっきりしてるのが好きなんです。ジョン・ベルーシ、エディ・マーフィー、ジム・キャリー、植木等、エルビス・プレスリー、僕の中では同全部一線上に位 置している。エルビスが凄いのはそこだと思うんです。 エルビスはよくビートルズやストーンズとかと比べられたりするけど、キャラの立ち方とか、フェロモンの量 は、雲泥の差というか、比べられないですよね。

──ああ確かに。エルビスというとつい音楽的な評価しか見ない傾向がありますが、それだけだとエルビスのすべては伝わらないですね。

11room.gifリュータ:エルビスは映像の人だと思うんです。僕がロカビリーを聴き初めた頃は、ジーン・ビンセント、エディ・コクランなどの他のロカビリースターのうちの一人としてエルビスがいたんですけど、ある時エルビスの映像を見たら、もう全然他と別 格なんですよ。学芸会と映画スターぐらいの差がある。エルビスは今見ても、こいつはキングだなっていう差が歴然としてる。エルビスの人形ってすぐ作れるじゃないですか。ジャンプ・スーツを着せてもみ上げをつけてっていう、全部シンボリックなものでできている。そういうのって他のアーティストにはないですよね。常にワン&オンリーというところが。

──リュータさんも、エルビスみたいにシンボリックな存在としてのリトルエルビスを名乗っているんですか?

リュータ:いや、僕はみんなにチヤホヤされたいだけなんです(笑)。基本的にみんなを笑わせたりとか、楽しませたりするのが好きなだけ。バンドにしても、雑誌作るにしても、洋服にしても、トークライブにしても、みんなが楽しんでくれればと思ってやってます。例えばバンドに関して僕がいつも思うのは、ロカビリーってみんな格好つけるじゃないですか。カッコつけてコワモテでスリリングな空気を求めるバンドが多いと思うんです。でも、エルビスにしてもエディ・コクランにしても、ライブのお客さんはみんな笑ってるんですよ。もちろんやってる方もニコニコしてやってる。もちろんスタイリッシュな、ある種の不良っぽさは確かにあるけど、それはロカビリーの一部分であって、本来はもっと楽しいものだと思うんです。楽しませるところから始めないと伝わらないんじゃないかと思ってます。
例えば学校で授業が上手い先生って、まずみんなを笑わしてから授業に入るじゃないですか。ロカビリーとかにこだわらずに僕のライブに来て笑って欲しいですね。

──2回目となるトークライブではどんなことを考えてますか?

11bed.jpgリュータ:今回のトークライブでは、まず1部ではオモシロおかしいことをやるんですが、2部の頭でロカビリーについてのレクチャーをしようかと思ってるんです。ちょっと真面 目に。今──リュータさんは、ロカビリー界隈ではみんなの人気者という感じですよね。でも微妙なポジションですよ。ロカビリーの中にも、ピュアロカビリーとかサイコビリーとかいろいろスタイルがあるんですけど、やっぱり僕らだけヘンですもん。どこにも属せないっていう感じなんですよね。もちろんロカビリーが大好きだからロカビリーバンドをやっているんですけど、僕の意識としてはブルース・ブラザーズみたいな感じなんです。ルーツ・ミュージックなんだけど、どこにも属してない感じが。

──コメディアン的な感じもリュータさんと似てますよね。

リュータ:基本的にキャラ立ちがはっきりしてるのが好きなんです。ジョン・ベルーシ、エディ・マーフィー、ジム・キャリー、植木等、エルビス・プレスリー、僕の中では同全部一線上に位 置している。エルビスが凄いのはそこだと思うんです。エルビスはよくビートルズやストーンズとかと比べられたりするけど、キャラの立ち方とか、フェロモンの量 は、雲泥の差というか、比べられないですよね。

──ああ確かに。エルビスというとつい音楽的な評価しか見ない傾向がありますが、それだけだとエルビスのすべては伝わらないですね。

リュータ:エルビスは映像の人だと思うんです。僕がロカビリーを聴き初めた頃は、ジーン・ビンセント、エディ・コクランなどの他のロカビリースターのうちの一人としてエルビスがいたんですけど、ある時エルビスの映像を見たら、もう全然他と別 格なんですよ。学芸会と映画スターぐらいの差がある。エルビスは今見ても、こいつはキングだなっていう差が歴然としてる。エルビスの人形ってすぐ作れるじゃないですか。ジャンプ・スーツを着せてもみ上げをつけてっていう、全部シンボリックなものでできている。そういうのって他のアーティストにはないですよね。常にワン&オンリーというところが。

──リュータさんも、エルビスみたいにシンボリックな存在としてのリトルエルビスを名乗っているんですか?

11bed.jpgリュータ:いや、僕はみんなにチヤホヤされたいだけなんです(笑)。基本的にみんなを笑わせたりとか、楽しませたりするのが好きなだけ。バンドにしても、雑誌作るにしても、洋服にしても、トークライブにしても、みんなが楽しんでくれればと思ってやってます。例えばバンドに関して僕がいつも思うのは、ロカビリーってみんな格好つけるじゃないですか。カッコつけてコワモテでスリリングな空気を求めるバンドが多いと思うんです。でも、エルビスにしてもエディ・コクランにしても、ライブのお客さんはみんな笑ってるんですよ。もちろんやってる方もニコニコしてやってる。もちろんスタイリッシュな、ある種の不良っぽさは確かにあるけど、それはロカビリーの一部分であって、本来はもっと楽しいものだと思うんです。楽しませるところから始めないと伝わらないんじゃないかと思ってます。例えば学校で授業が上手い先生って、まずみんなを笑わしてから授業に入るじゃないですか。ロカビリーとかにこだわらずに僕のライブに来て笑って欲しいですね。

──2回目となるトークライブではどんなことを考えてますか?

リュータ:今回のトークライブでは、まず1部ではオモシロおかしいことをやるんですが、2部の頭でロカビリーについてのレクチャーをしようかと思ってるんです。ちょっと真面 目に。今回は、50年代にアメリカのロックンロールがどのように誕生したか、どういうふうにプレスリーが登場して、なんでPTAから総スカンをくらったかとか、そういう50年代の背景を語った上で、レトログレッションの連中に彼らのオススメの50年代のロカビリーを紹介してもらおうかなと思ってます。回は、50年代にアメリカのロックンロールがどのように誕生したか、どういうふうにプレスリーが登場して、なんでPTAから総スカンをくらったかとか、そういう50年代の背景を語った上で、レトログレッションの連中に彼らのオススメの50年代のロカビリーを紹介してもらおうかなと思ってます。

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