Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】WONDERS(2003年4月号)-がつんと行きたいですね

がつんと行きたいですね

2003.04.01

がつんと行きたいですね

──自己紹介からお願いします。

鈴木:WONDERSのボーカルギターの鈴木祐一です。

関根:WONDERSのドラムをやっている関根伸一です。

田端:WONDERSベースボーカルの田端兼人です。

──+アピールがあれば、どうぞ。

田端:幼なじみです!

──なるほど。では、お互いにメンバーを紹介してもらえますか?

鈴木:こいつ(関根)は不思議なやつで……結構不思議なやつです。なんていうんですかね、何を考えているかわからないような、そういう感じです。

──関根くん、反論しなくて大丈夫ですか?

関根:まぁ奥が深いってことですかね。未知の領域の方まで。

──……あぁ、確かになんとなく一番わからない感じがしますね(笑)。

鈴木:しますか?やっぱ。そういう感じ。ケントマン(田端)はおっちょこちょいっすね。頑張っているのにすべるタイプ。

田端:何これ、ダメだし?(笑)

──じゃ、関根くんからお二人を。

関根:えーっと、鈴木くんは「しっかりしてよぉ」

全員:(爆笑)

──あ、一言だ。

関根:田端くんは……田端くんは結構おっちょこちょいで。

田端:さっきと同じじゃないかよ(笑)。

関根:おっちょこちょいなんだけど、一生懸命やってるから。

田端:だから同じじゃないかよ。

──あははは。じゃ、田端くんいきましょうか。

田端:鈴木くんは……「しっかりしてよ」

全員:(爆笑)。

田端:一応お約束かなと思って。鈴木くんは、自分的には好きな声なんでいいと思いますよ。

鈴木:もっとさ、性格とか言ってよ。人間性とか。

田端:今ツアー中なんですけど、車で移動中にラーメンとか食べるじゃないですか。ラーメンにめちゃめちゃにんにくを入れるんですよ。

──狭いのに(笑)。

田端:やめてくれーって。

鈴木:ブレスケアは必需品、みたいな。

──なんだか仲がいいみたいですね。

田端:仲いいですねー。一緒に風呂入ったり(笑)。

──バランスもいいんですね、きっと。うまく三角形が出来ているように感じられるんですけど。

関根:よく言われます。

鈴木:よく言われるのー!? 

田端:俺始めて聞いたんだけど。

──でも、バンドをやるとなると、お互いの音楽性なんかも関係してくると思うんですが?

田端:結構同じ感じだったんですけど。音楽を聴き始めるのって小・中学校の時くらいじゃないですか。その時に一番影響が強いのは先輩なんですよ。で、しんちゃんの親戚 がドラムをやってて ──それでしんちゃんがドラムなんですけど ──その人がユニコーンのコピーをやってて、「バンドやるんだったらこれ聴けよ」って感じで聴いたら、よくて。そこから洋楽を聴きだしたり。

──みんなそんな感じですか?

鈴木:そうですね、はい。あとはドラマの主題歌。俺が初めて買ったのは藤井フミヤの「TRUE LOVE」なんですよ。その頃見ているドラマの主題歌ってすごい印象に残るじゃないですか、特に中学校とかって。

田端:俺はその頃塾に行ってて、その先生がすごい洋楽マニアみたいな人で。よく先生の家に行って聴かされたのがMr.BIGでした。あとエアロスミス。

──関根くんがドラマーをやるきっかけは親戚っていうのがあって、でも、それだけじゃないですよね?

関根:ドラムを買っちゃったのが悪いな。ドラムセットを買ってもらいました、親に。

──では、ギターとベースをやるきっかけっていうのは。

鈴木:俺は最初キーボードだったんです。中学校の頃は5、6人でやってて、ギターもいて、みんな足りてて、なにしようかなって感じでキーボードやったんですけど、高校進学の時に分かれちゃうじゃないですか。それでまたバンドをやろうってなった時にギターがいなかったんで始めたっていう。

──それがギターデビュー。それまでギターを持ったこととかは?

鈴木:家には親戚からもらったギターがあったんですけど、全然弾けない感じで。

──じゃ、ゼロから。

鈴木:そうですね、家でちょこちょこ弾いていたくらい。だからすごい下手なんですよ。 メンバー (爆笑)

──じゃ、今まさに技術が上がっている最中って感じなんですね。ベースを始めたきっかけは?

田端:俺、最後に誘われたんですよ、バンドに。で、「何があまってんの?」って言ったら、「ベースしか残ってないんだよ」って言われて。ベースって何?って感じだったんですけど。でも、先輩に売ってもらって。

──じゃ、それこそ初バンドというか、

田端:全部オリジナルを作るようになってからは初バンドですね。

──それぞれに伺いたいんですけど、影響を受けたものってありますか?

鈴木:レディオヘッドとか、ユニコーンとか、カーペンターズとかはよく聴きましたね。

──幅がありますね。すごいジャンルの違うものを見事に並べて。

鈴木:なんか雰囲気があるバンドが好きなんだと思うんですけど、そういうのはジャンルに問わず聴いちゃいますね。普通 にメロディーのいいバンドとか、歌モノっぽい。

──関根くんは?

関根:そうですね、100式の(玉田)豊夢さん。うちのプロデューサーがギターの町田さんなんですよ。それで結構いろいろおしえてもらったり、何回もライブを見させてもらったりしたので、それは影響がありますね。

田端:俺はグリーン・デイですね。王道といえば王道なんですけど、中学生の時に試聴機で「DOOKIE」を聴いたんですよ。それで、すごい!なんだこれはって思って、すぐに買って。メロディーがすごい好きなんですよね。グリーン・デイが一番影響を受けてます。

──ワンダースの音を作る上でもその影響はあったりしますか?

田端:そうですね、曲とかメロディーとかの部分でもすごい影響は受けていると思います。

──THE STUND UPと出逢っているのも結構大きいんですかね。

田端:先輩だったんです。THE STUND UP前身バンドによる企画があって、たまたまTHE STUND UPの友達がうちらの音を聞いて、紹介してくれて。その時はオリジナル曲がなかったんですが、THE STUND UPはオリジナルがなきゃやらせてあげないよって。で、そこからすぐ自分たちの曲を作って出たら「お前ら良く頑張ったな」って。そこから4、5年の付き合い。

鈴木:でもVOUGEでやる前からTHE STUND UPのことは知ってて、すごい人たちっていうのがあって。こんな人と企画出るのかよって。

──ちなみに今はツアー中なんですよね。各地での反応はどうですか?

田端:どうなんだろうね、結構聴いてくれました、みんな。THE STUND UPと一緒に周ったりもしたんだけど。やっぱ盛り上がりたいお客さんたちなんだろうけどちゃんと聴いてくれて。それで好きになってくれた人たちはCD買ってくれたり。

鈴木:自分たちの世界にはできたかなって。

──ライブの世界観って自分の中でこうっていうのがあったりするんですか?

田端:なんかお風呂上りな感じ(笑)。

関根:夜。

田端:夜との中間くらいっすね。微妙な位置。

──微妙な位置という人と、夜という人といますが。

鈴木:お風呂上りから夜、布団に入るまでにかけて。ぽかぽかしてて、でも、ちょっと寂しいみたいな。一人ぼっちかなみたいな。

──アルバムのタイトル「warm blanket」もそういうイメージがありますね。このタイトルがついた経緯は?

田端:アルバムはすごいあったかい感じにしたかったんですよ。日本語にすると“毛布”って意味なんですけど、なんか体温で暖められるみたいな、そんな感じでわかってもらえたらいいかなって。

──単独作品としては初めてですが、アルバムが出た感想はいかがですか?

田端:緊張っていうかなんか変な感じでしたね。レコード屋さんで自分のCDが置いてあるところくるくる回ったりとか、試聴機聴いている人の近くにいって、“こいつ買わねえかな” って思いながら、わざと手を伸ばしてCDを見て、置いてみたり。

メンバー:(爆笑)。

──作品に関して思い入れは?

鈴木:このアルバムは1曲ずつじゃなくて、全曲を通して聴いて欲しいっていうのが3人の中ではありますね。雰囲気の流れで、最終的にこう“はっ”としたその雰囲気に陥ってくれれば。

田端:3曲は昔の曲で、3曲は新しく作った曲なので、今までのうちらも新しいうちらも聴きどころとして。で、「あの時を想えば」はアレンジを新しくしたので。

──それで、今回SETYOUFREEVol.83は「warm blanket」レコ発になっているんですよね。

田端:はい、レコ発ツアーのファイナルになります。

──場所はシェルターですが。

鈴木:シェルターは独特の空気があって、すごいいいし、憧れの場所です。

田端:初めての時はLOST IN TIMEのレコ発に出て、この間3P3Bに出て、今回で3回目になるんですけど、やっぱ緊張する。

──なんででしょうね?

田端:やっぱ憧れっていうのがあったんですね。

鈴木:シェルターとロフトはかなりの憧れです。それはいつになってもあの緊張は多分、なれない感じで。

──では、4/30のシェルターへの意気込みなどを聞かせてください。

鈴木:形的にはファイナル、場所はシェルターということもあり、かなりの気合いで人もたくさん呼んで無事大成功に終わればと思います。でもライブはいつも通 りいいライブが出来ればなと思います。

関根:バンドもすごい好きなバンドがいっぱい出るので最後までがっつり締めくくりたいなと思います。

田端:やっぱツアーファイナルっていうのがあるんで、がつんと行きたいですね。スペシャルゲストありって感じで。

──対バンは自分達でリクエストをしたりしているんですか?

田端:あの「わきあいあいとしたいです」って千葉さんにお願いしてたら、SETYOUFREEで知り合ったバンドや、昔から知り合いのバンドも出てくれて。

鈴木:今までいろんな所で出させてもらったんで、今回はうちらがメインって感じで、がっつり行きたいですね。

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻