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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】スピードワゴン(2002年10月号)- 若手芸人の中でも突出した異才を放つスピードワゴンを斬る!

若手芸人の中でも突出した異才を放つスピードワゴンを斬る!

2002.10.01

その人が好きなものは全て吸収しようと思ってた

──次に潤さんのカクテルコーナーなんですけど。すっかり定着しまして。

潤:してるのかなぁ?

小沢:でもやっぱりああいうコーナーはあっていいよね。

潤:ただお酒が好きなんですよね。カクテルの本持ってますし。道具とか酒も揃ってるんで。

──これからも続けてもらって、いつかカクテルコンベンションでも狙ってもらって。

小沢:潰しがききますしね、カクテル作れれば。

潤:まぁとりあえず今後も続けていきますよ。

──客入れ、休憩の時のBGMって、全て小沢さんが選曲してますよね。

小沢:ほんとは何もBGM流してないんですよ。だからたまたまお客さんに聴こえてくるだけなんですけどね。耳をすませばロックンロールがね。

──この辺から個人的なことになっていくんですけど、小沢さんと言えば、マージャン。

小沢:あぁ、よく御存知で。

──マージャンで食ってたっていうのはほんとですか?

小沢:食ってたといえば食ってたし、食われてたといえば食われてたし。食ってくことは誰でもできるんですよ。でも、マージャンで暮していくとなると難しいと思いますよ。

──潤さんはマージャンどうですか?

 潤:判んないです。

──まず読めないみたいな。

潤:でも聞いたことありますよ。“スーアンコー”とか。

小沢:ゲームボーイとかトランプとかいろんなゲームありますけど、マージャンが一番面 白いと思いますよ。

──で、次に潤さんといえば、お父様が議員さんであるという話をちょっとお聞きしたいんですけど、これって大丈夫ですか?

潤:全然大丈夫ですけど、もう今はやってないんですよ。

──引退されて。

小沢:引退というか落選ですけどね。

潤:落選はしてねーよ。勇退ですね。

──やっぱりリッチな生活だったんですか?

潤:お金持ちとかそういうのは全然ないですよ。普通の生活送ってましたよ。でも常に周りには大人がいましたね。

小沢:だから年上の人に媚を売るのがうまいんですよ。

潤:媚を売るとか言うなよ。

──若い頃憧れてたお笑い芸人とか、リスペクトしてる方っています?

潤:普通 にダウンタウンですよ。タモリさんもそうですし。

──最近だとどうですか? 同世代とかちょっと先輩とかで。

潤:バナナマン。

小沢:バナナマンとおぎやはぎが大好き。

──好きな映画って何ですか?

潤:『ローマの休日』です。

小沢:いつも「好きな映画何ですか?」って訊かれると、必ず『スティング』って答えてたんですよ。でも最近観てみるとそうでもないんですよねぇ。でも好きです。

──最近観たので何かあります?

小沢:『シャンプー台の向こうに』が一番良かったです。

─好きな作家っています?

小沢:昔すごい好きなミュージシャンがいて、その人が好きなものは全て吸収しようって思ってて、だからビ-ト文学とかは全部読んでやろうと思って。

──例えば?

小沢:アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアック、アラン・シリトーとか、その辺のは全部読もうと思って読んでました。でも素直な気持ちで言うと、やっぱり日本人の書いた本の方が読みやすいですよね。絵が浮かびやすい。『長距離走者の孤独』とかも面 白いですけど。作家で言うと筒井康隆とか星 新一になっちゃいますね。一番最近読んだのは東野圭吾です。

──潤さんはどうです?

潤:一番最近読んだのは田口ランディです。マンガだと『稲中』ですね。

──『ピンポン』どうっすか?

小沢:大好きです。でもね、松本大洋だったら『ゼロ』が一番好きだったの。「『花男』が一番好き」って言う奴はウソです。『花男』がいいのはみんな判ってるけどさぁ。

潤:それは何となく判る。

──『ピンポン』、映画の方観ました?

小沢:観ました。泣いちゃいました。泣けちゃうんですよね。

──スピードワゴンの名前の由来って『ジョジョの奇妙な冒険』からきてるそうですが。

小沢:まぁそうですね。大好きなんで。

──最近スゴイことになってますけど、『ジョジョ』。

小沢:もうメチャクチャですよ。最近よく長井さんとかと自分のスタンドに名前つけるんですよ。僕のスタンドは「liar」なんですよ。ピストルズの曲名からなんですけど。

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