4月に1st album『青いカラス』を発売したBivattchee。そしてそのレコ発ツアー21ヶ所において、大旋風を起こしてきたというウワサもちらほら...。そんな彼らが9月5日にロフトでライブやるっていうんだから黙っちゃいられないってことで、早速インタビューしてまいりました。ホントにBivattcheeのライブを見て、心を奪われない人はいないと思います。(interview:やまだともこ)
──まず、Bivattcheeが結成されたいきさつを教えて下さい。
加藤:大学が全員一緒で、大学ってサークルがあるから、どれに入ろうかいろいろ迷ったあげく入った音楽サークルで知り合いました。
堤:最初、俺と山本は田代を漫談の研究会に誘ったんですけど、漫才じゃもてないからバンドしようぜ! って。バンドやろうぜ! って(笑)。無理矢理誘われました。
一同爆笑
田代:言ってねぇし(苦笑)。
堤:バンド結成してもうすぐ6年になるんですよ。最初の3年はキャッチボールしてたんですが…。
山本:普通の音楽サークルだからそこまでは音楽をやろうと思ってなくて、バンド集まってとりあえずキャッチボールして、交流を2時間ぐらいはかって1時間練習みたいな。そんなノリで音楽やってたんです。
堤:山本以外は全然知らない人だったし、こういうバンドしようぜっていう集まりじゃなかったから。友達みたいな、なんとなくバンドやってみる? みたいなノリでね。
──けっこう遊びの延長みたいなものですかね。じゃぁここまでいくなんて誰も想像してなかったんじゃないですか?
堤:してないですよ。こいつ(山本)は銀行員になるつもりだったんで…。
山本:地元に帰ると「何でお前は音楽しとん?」みたいなかんじなんですよ。
──ところで、Bivattcheeっていうバンド名の由来はなんですか?
田代:漫才用語です。
──えっ? ホントは何なんですか。
田代:嘘でもないです。ホントにそんな感じで。
堤:こいつ(田代)が決めたんですけど。意味はないですね。造語です。
──響きがいいんで、私はかなり好きですが。
山本:家族に言ったら5回ぐらい聞き直されましたよ(笑)。
──では、4月に発売された『青いカラス』についてお伺いします。まず『青いカラス』の名付け親はどなたになるんですか。
堤:これは『桜の花が散る前に』のなかのフレーズなんですけど。
加藤:アルバムのタイトルを何にするって時に、東京にレコーディングに来てて高速道路の帰り道で田代くんが、青いカラスっていう言葉が好きなんだよって言って、ああいいねって。そんな感じできまりました。
──曲のほうなんですが、昔はもっとスカっぽいイメージがあったんですよ。ただの先入観だったかもしれないんですが…。でも今回アルバムの曲を聞いてみてすごい男臭いバンドだなっていう感じをすごく受けました。
加藤:そうですか。曲的には今も昔もほとんど変わってないですね。
―もともとみなさんはどんな曲聞いてたんですか。
堤:ドリカムとか。
田代:ジミヘンとか…。
山本:聞いてたのかよ! !
田代:…ブランキーですね。
加藤:大学1年の時から同じブランキーのビデオを何百万回と彼は見てます。
田代:そろそろ擦り切れそうだから同じの買おうと思ってるんですよ。
堤:広島で田代と隣の部屋に住んですたんです。で、こいつは朝起きたらとりあえずブランキーのビデオをつけて共同の風呂に入りに行くんですよ。大音量だけが俺の部屋まで聞こえてきて…意味がわからない。
田代:つけた瞬間に安心する。
山本:ウォークマンで聞けよ。
──では、山本さんは普段はどんなの聞いてるんですか。
山本:俺はメタリカとかメガデスとか基本的に重たい系ですね。Slipknotとか。
加藤:俺が持ってるCD言っただけじゃん。
山本:(大爆笑)
堤:基本的に4人とも聞くものはバラバラですね。僕は音楽はBivattcheeしかやったことないし、あまり聞いたこともなかったし。でも昔から音楽が好きだったんですよ。日本人の音楽が好きなんです。というより、日本人が好きなんです。
──じゃああまり聞かないってことは曲を作るときも影響されてないんですか。
堤:(影響はされて)ないです。バンドとかロックとか以前に歌が好きなんで。
──けっこうBivattcheeでも歌を大事にしている。
堤:そうですね。
──青いカラスツアーが一段落して…まずツアーってどうですか? (この日はツアー最終日7/8シェルターのリハ前インタビューでした)
山本:1ヶ月とか長いスパンでやるのは初めてだったんです。1ヶ月強家賃だけ払って家に帰らず。精神的にすごく疲れたけど楽しかったです。
堤:でもツアーとかライブやってるのが普通の生活だったから、逆にこっちに帰ってきて、何をしたらいいのかわからなくなってしまって体壊しちゃいました。
──1ヶ月もツアーで出ているとたまに家に帰りたくとかならないですか?
堤:ならないですね。逆にあんまり帰りたくない。まだライブしてたほうが人間として人間らしいなって。だって音楽やってなかったらただの甲斐性なしだなってよく思うんですよ。でもライブをがんばってるっていうよりも、それが好きだからやってるって感じ。
──このツアーで、お客さんもかなり増えたんじゃないですか。
堤:増えましたね。各地各地増減はありますけど、どこ行ってもBivattcheeを知ってる子がいるっていうのは嬉しいですね。わざわざ遠いところから僕らを見に来てくれる人もいましたしね。
──地元(広島)のライブはどうでした?
堤:けっこう人が入っていて楽しかったですけどすごくドキドキしました。
山本:地元だから人がいっぱい来る分すごく緊張するんですよ。いちおう広島から東京に出てきているじゃないですか。だから地元に帰ったときに下手なライブは見せれないというか。地元のライブは違ったライブになりますね。
──地元の友達もたくさん来ますしね。それで9/5にロフトライブなんですが、意気込みとかあります?
田代:…いつも通り。俺はね。一生懸命やる。
加藤:広島にいるときはロフトって名前しか聞いたことがなくて、ロフトで自分達のイベントができるようになって嬉しいです。
山本:それ意気込みじゃなくて感想じゃん。
堤:9/5にロフトでやるイベント『PUNCH! FIGHT! ROCK! 』は広島でずっとやってきたイベントなんですが、結局広島って地方って呼ばれて田舎なわけで、その田舎をどう盛り上げるかっていうのがイベントだったり、それが仕事だったりしたんですよ。でも、東京ってある意味完成された街だから、じゃあ東京を盛り上げようと思っても、もう盛り上がってるじゃないですか。だからイベントやる意味とかちょっと悩んだんですよ。広島だったら、1個しかないライブハウスでその日の祭りじゃ~みたいになりますけど、東京ってたくさんライブハウスがあって、1日のうちに何個もイベントがありますからね。だから広島でやっていたイベントを東京でやっていくってときに、たとえば街がゴミで汚すぎるとか、そういうのがイベントの中でそういうのがちょっとでも変わればと。街が変わればと。お祭りを単純に楽しむってのもいいんだけど、それ以上にイベントに意味があるってのを強調していきたい。そこでBivattcheeにしても、イベントにしても何か変わっていくっていう原動力のきっかけになればなぁと。
──投げかけとか呼びかけとか。
堤:そうですね。誰の街や! ってことですよね。関東に住んでる人間が関東汚してどうするんだ? と。あと、みんな疲れてるじゃないですか。電車とかでもぐったりしてて。
──電車の中で誰もしゃべらないですしね。
堤:気持ち悪いですよね。でも、本来のイベントって明日からがんばろうっていう活力にするみたいな、そういうもんじゃないのかなと。お祭りとかもそうじゃないですか。だから、ただ単にだら~とやって、バンドが出てハイ! イベントでした! っていうのは俺はイベントじゃないと思う。スタイルだけってのはやだ。 ―何個もあるイベントのひとつじゃなくてっていうことですね。
山本:僕もその通りだと思います。一言一句一緒でした。考えが。
堤:山本とは毎晩酒を飲みながらそういう話をするんですよ。日本を変えようぜよ! って(笑)。京都に行ったときに、加藤と坂本龍馬の墓を見に行ったんですよ。そこはたくさんの男が日本を変えようってことで、突っ込んで行って死んでいるんですよ。俺、考え方が古風なんです。でも、もっといい国にしようっていうのに命をかけてたのにすごく感動したんですよ。その人達はタバコをポイって捨てたりとか、人が倒れたら無視しますっていう街にしたかったわけじゃないですよね。だからそういうところで、イベントをやる意味とか…ということをやっていけたらなと。この街で。
──なんか変わるといいですよね。ホントに。でも、1人がそう思ってても変わるもんじゃないと思うんですよ。みんなでやらないと。9/5のイベント期待してます。では時間もなくなってきてしまったんで最後に何かいい残してることとかあったら…
堤:寝る前にあぐらをかいて背骨をゆらゆらさせるとよく寝れるそうです。
加藤:足を伸ばして座って、手を前に伸ばしてお尻で歩いたら骨盤が矯正されるそうです。
山本:お茶で目を入れたら目が良くなるらしいですよ。
田代:お茶のカテキンが目にいいそうです。
堤:お茶っぱは部屋の中にまいておくとカテキンで空気清浄になるんですよ…ということを太字でお願いします(笑)。