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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】Dudoos(2002年7月号)- もう1回聴きたいって巻き戻しするくらいじゃないとダメ

もう1回聴きたいって巻き戻しするくらいじゃないとダメ

2002.07.01

6月12日、前作より1年8ヶ月振りとなる2ndアルバム『KOGIDASO! SHURA-SHU-SHUN!』をリリースしたTHE DUDOOS。彼に触れた事がある人ならば誰もが認める天才、NAOKIDZの感性が爆発した素晴らしき大傑作である。この愛すべき怪作を携え、8月7日、新宿LOFTにてレコ発ライヴを行う彼らに話を訊いた。 (interview / TOMO)

早送りされちゃうような長い曲じゃなくて、もう1回聴きたいって巻き戻しするくらいじゃないとダメだと思う

──LOFTでのレコ発って、気持ち的にはどんな感じ?
 
NAOKIDZ(以下N):嬉しいですよ!
 
SASAKIDZ HIROYUKIDZ(以下S):僕らの年代は、やっぱりLOFTで演るっていうのが。 
 
──ツアーはいつから行くんだっけ?
 
N:8月にちょこっとだけ。仙台、宇都宮、熊谷って。
 
──今回も「SET YOU FREE」で。 
 
S:そうだね。千葉ちゃんと相談して4月から隔月で廻ってて。レコ発でいきなり仙台に行くよりも、前もって1ヶ月づつ間隔を空けといて、最後に8月のLOFTに向けてっていうのが良いんじゃないかと。
 
──すごく時間をかけたLOFTへの前煽りだ(笑)。
 
S身になってるかどうか(笑)。
 
──LOFTのメンツは、LINK、GOING STEADYという気心知れたバンドで。
 
N:レコ発なんで(笑)。最初は自分たちで企画をやろうかと思ったんだけど、…あんまり企画力がなくて。まぁ、レコ発に呼ぶならいつも一緒に演ってて、仲が良いバンドが良いなって。それで、3バンドで数も少なくして。
 
──そうだね、あんまりたくさんバンドがいるとねぇ。 
 
S:ごちゃごちゃしちゃうし。
 
N:仙台とかは、SPANDECKSとかPOP PUNK系のバンドを呼んで。
 
──PASSING TRUTH DRIVEも?
 
N:もちろん! 
 
──ワンマンは演らないの?
 
N:ワンマンはやっぱり、自分の企画で演りたいなって。
 
──そっかー。でも、ワンマン、早く観てみたいなー。 
 
S:淋しい…(笑)。
 
──そう?
 
S:何となくね。楽屋とか、誰もいないと淋しいよー(笑)。打ち上げとかどうするよ? 
 
N:打ち上げ、やんない(笑)。
 
S:アハハハハ!(爆笑)
 
N:ラーメン屋とかで飯食って帰るよ(笑)。
 
──アハハ(笑)。でもさー、ワンマンだと観に来てくれるお客さんがみんなTHE DUDOOSの事、好きなんだよ? 
 
N:まあねー。でも、今年LINKと2マンで演ったし、じょじょに出来れば良いかな。そういう意味では、今回のLOFTは3バンドでTHE DUDOOSがメインという形だからこれからの展望にもなるし。 
 
S:やっぱり、様子見てからじゃないとね。 
 
──時間的にはどれくらい? 
 
N:アンコール抜きで1時間。
 
──小ネタ無しで?
 
N:あるよ。無いとダメじゃん(笑)。1時間は有意義に過ごせるように、曲もMCも小ネタもトータルで。まぁ、遊園地みたいなもんよ。乗り物にずっと乗ってるワケじゃないじゃん? 
 
S:ご飯も食おうよって(笑)。 
 
N:そうそう。ライヴの前半、後半あって、その間も楽しい感じであんまり暇にならないように、間を空けないように1時間を演るっていう。 
 
S:1時間、ダラーって演るよりは、間を詰めて何かやったりとか。 
 
N:うん。そういう方向性で。
 
──じゃあ、LOFTに向けて何かもう、考えてるんだ? 
 
N:全然(笑)。 
 
S:ヤバイね(笑)。
 
──じゃ、そろそろ考えないと?
 
N:そろそろね(笑)。練習もしないと(笑)。 
 
──ふーん(笑)。で、2ndアルバムなんだけれど。8曲入りで17分ていう、…短くもなく長くもなく(笑)。 
 
N:中途半端な?(笑)
 
──イヤっ…(笑)。
 
S:中~途半端~(笑)。 
 
N:アハハハ(爆笑)。
 
S:吉本の古い芸人さんでね、そういうこと言う人がいるのよ。
 
N:中途半端なギャグしか言わない人(笑)。 
 
──アハハ(笑)。それにしてもこのタイトル、可愛いねー。 
 
N:そう?  
 
──うん(笑)。この言葉は?
 
N:パッと浮かんだんだもん、仕様がない(笑)。
 
──ある意味、THE DUDOOSだから許されるような。
 
S:出たとこ勝負(笑)。 
 
N:まあね、狙ってるってワケじゃないけど。アビちゃんも「これで良いんじゃないですか」って(笑)。 
 
S:アハハハ(笑)。
 
N:歌詞も変になってるじゃん、前作よりは。そういう意味で、こういう語呂合わせもあるよっていう。 
 
──なるほどねー。CDを聴いてる時に、途中でもういーやって早送りしちゃう事って結構あるんだけど、THE DUDOOSの場合はそういう事が1回もないんだよね。
 
S:早送りされるのって、いちばん嫌だ(笑)。
 
N:自分で聴いてても、この中の2曲は好きだけどそれ以外は、っていうのは作りたくないし。
 
S:早送りされちゃうような長い曲じゃなくて、もう1回聴きたいって巻き戻しするくらいじゃないとダメだと思うし。
 
N:1曲1曲も、出し尽くしちゃうよりは物足りないくらいで止めてるよ。
 
──敢えて? 
 
N:敢えて。例えば、普通ならここで2回繰り返すけど1回にしとこうか、とか。2番はAメロ使わないとか。
 
──確信犯だね。 
 
N:何、確信犯て? 意味分かんない(笑)。
 
一同:アハハハ(笑)。 
 
S:露出狂だね(笑)。
 
N:露出狂だよ(笑)。
 
YAMASHITA TATSUPICO(以下Y):意味分かんないって(笑)。
 
N:そういう意味では、7曲目は大袈裟にしてるからね。
 
S:車ん中でLINKが聴いてた時、小森くんが「大袈裟だねー」って言ってたからね(笑)。
 
Y:みんな言ってたね。わざとらしいって(笑)。
 
──作ってる時、自分たちでも感じてた? 
 
N:全然、感じなかった。
 
Y:エンジニアの人が、ミックスのときに「ダイナミックですね」って。あー、そうなんだって(笑)。
 
S:最初はほら、練習のときってギターの単音くらいしかなかったから。 
 
N:ピアノやコーラスも入れてなかったし。
 
──じゃ、あとで聴いてみてビックリだったんだ。
 
N:そうそう(笑)。
 
──ありとあらゆるものが全て、詰まってる感じがする。
 
N:そうだね。使う物全て使ったというか。
 
S:でも、楽しかったよ。
 
──聴いててもね、すごく楽しかった。ニヤニヤしちゃった(笑)。 
 
S:あんな顔でーって?(笑) 
 
──イヤイヤ…(笑)。 
 
S:これだけ聴いてて、顔見るとビックリするよね(笑)。
 
N:今回、インナーに写真載っけてるからね(笑)。 
 
──アハハ(笑)。じゃー、どうしようかな。あんまり…。 
 
S:訊くことない?(笑)。 
 
──うん? いや、違くて(笑)。8月のLOFTはレコ発ファイナルだからねぇ。
 
N:そうだね。いつものライヴとは全く違うモノは演るつもりだし。時間もあるし、他のライヴでは出せない事も出そうかなって。 
 
──フフフ(笑)。では改めて8月7日、LOFTへの意気込みなどを。
 
S:自分たちがメインだと演りたい事を出来るからね。 
 
N:そう。普段のライヴではどうしても何かを削ったりしちゃうけど、せっかく自分たちがメインだからね。
 
──惜しみなく? 
 
N:惜しみなく。 
 
S:このアルバムを聴いてまた聴きたいって思ってくれたら嬉しいし、ライヴに来てくれたら嬉しいし。でも、ライヴに来てくれて「ショボッ」って思われたら嫌だから、ちゃんと演らないとね。
 
Y:音源を聴いて、その音源だけのイメージを持ってライヴを観ると、イメージが変わると思うんですよね。だから、ライヴは必ず観て欲しいです。
 
N:そうなる用意はしてるし、それでもし、ダメだったらそれはもう仕様がないですよね。とにかく、良いなり悪いなり、イメージが膨らんでくれたら万々歳。…昔、すっごい気持ち悪かった事を想い出してもらっても良いし(笑)。 
 
S:初めて船に乗った時の感じに似てます、とか(笑)。 
 
Y:それも良いっスね(笑)。 
 
N:イメージを共有しようとは思わないから。
 
Y:どっちにしても、強烈に残るのは間違いないと思います。
 
N:自分たちが浸って作ったモノだから、みんなもそれぞれ浸ってくれれば良いです。ライヴは怖いモノ見たさで観に来てくれれば(笑)。
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