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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】インビシブルマンズデスベッド(2002年7月号)- 混濁の夜に鳴るロックと云う名の狂気の沙汰

混濁の夜に鳴るロックと云う名の狂気の沙汰

2002.07.01

僕らの音楽を聴くのに体力を使ってほしい

──9月には遂にフル・アルバムをリリースされるそうですが、どんな仕上がりになりそうですか?
 
デスベッド:“あおっぽい”感じですね。
 
──草冠の付いた“蒼”ですか? 
 
デスベッド:いや、“青春”の“青”です。「デリー」とか、あの当時の曲をもう一度レコーディングしてみたんです。今はその辺の曲を余りライヴでやってないんですけど、いい曲がたくさんあるんで。 
 
──まだ成熟しきってないこその良さが滲み出た感じが。
 
 デスベッド:そうですね。今も断続的にレコーディングしてます。もうすぐ出来ますよ。 
 
──アートワークもまた一貫したイメージで? 
 
デスベッド:ジャケット周りは、写 真のチョイスも文字も全部自分でやってるんですよ。自分が恰好いいと思っていることを出しきるとああなるんです。でも今度のアルバムはまた違う感じにしようと思ってます。
 
武田:見てのお楽しみということで。
 
──ストライカーズとチャイナチョップとの合同企画<ダンス狂イ>をシェルターで定期的に行われてますが、普段は両バンドと交流があるんですか?
 
デスベッド:はい、たまに。基本的に他のバンドとの交流はないですね。この2バンドは対バンすることが多くて、各バンドのヴォーカルと3人集まって呑むことはたまにありますけどね。
 
──対バンして刺激を受けることありますか? 
 
武田:滅多にないですよ。“負けた!”とは一回も思ったことはないし。 
 
デスベッド:そりゃまぁ、部分的に“恰好いいんじゃない?”っていうのはあるけど…。個人的には54-71とか好きですけどね。 
 
西井:ライヴハウスに出てるバンドのレヴェルで刺激を見出すのは難しいですね。 
 
デスベッド:札幌から出てくる前は、東京のライヴハウスはスターリンとかドロドロしたようなバンドがもっとたくさんいるのかな? とか、自分が想像していたロックの世界がそこに在ると思ったんですけど、意外とそんなこともなくて。他のバンドのライヴを観てると、“何に憧れてこの人ステージに立ってるのかな?”と思いますよ。さっぱり判らない。僕らはやっぱりロックに憧れて、心底好きだからこそこうしてやってるわけで。自分のなかで少しずつロックの世界が広がっていくと、周りのものが凄く色褪せて見えるんですよ。それに対する焦燥感を感じたりしますね。ロックが好きな人は、真実のロックを聴いてほしいです。インビシブルマンズデスベッドは真実のロックをやってますから。
 
武田:「16秒間」にしても、今度のアルバムにしても、今まで出してる音源にしても、聴くのに体力を使ってほしいですね。聴いたあとに疲れてほしい。 
 
西井:音源も勿論聴いてほしいですけど、やっぱりライヴを一番に観てもらいたいです。一人でも多くの人に。 
 
宮野:熱いロックを体感できれば旨いビールが呑めると思うんで(笑)。もう夏だし(笑)。 
 
──ちなみに、夏場もラメのシャツにパンタロンでライヴをやりますか? 
 
宮野:Tシャツ着たりとか?(笑) 
 
デスベッド:それは絶対にないです! そんなのねぇ(笑)…僕らの美意識に反しますから。
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