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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】JERK BAIT(2002年6月号)- 次は広いステージへ。

次は広いステージへ。

2002.06.01

1999年に結成され、FUJI ROCK FESTIVAL2001ルーキー・ア・ゴーゴーへの出演も果 たしたJERKBAIT。あごひげレーベル第6弾アーティストでもある彼らの、切ないメロディーと共感できる詞に心を奪われた人も少なくないはず。きっとこれからもさらに輝きを増すだろう名古屋の新星JERKBAITに乞うご期待![interview:やまだともこ]

日本語の方が曲のイメージで歌詞もしっかり伝わるかなと思って。

 
──あごひげ第6弾アーティストということなんですが、あごひげレーベルはどうですか? 
 
茜谷:初めて出す音源にもってこいのレーベルだと思います。好きなようにやらしていただいてってかんじで。
 
──デモテープで選ばれたんですか?
 
茜谷:そうですね。いちおうデモテープで。
あごひげオーナー:でも前からJERKBAITのことは知ってましたよ。
 
──今回、初単独アルバム「JERKBAIT」を発売されるんですができはどうでした? 
 
茜谷:いろいろわからんことも多かったけれど、最初にしてはかなりいい感じに仕上がってますよ。
 
渡辺:通して自分達で聞いてみたら、ちゃんといい感じだったんで。
 
川出:満足です。
 
野田:今できる限りのことはできたんじゃないかな。 
 
──コンセプトとかはありました? 
 
茜谷:ライブの勢いをそのまま残せたらと思って、演奏の方はある程度できたんですけど、歌の方はなかなか勢いを出すのは難しかったかなと。 
 
──バンド名をそのままアルバムタイトルにしたっていうのは?
 
茜谷:今回ある程度テーマに基づいてた6曲って感じじゃなくて、今のJERKBAITをって感じの6曲だから、バンド名でいくのが普通 かなと。 
 
──ところで、ブルーハーツやユニコーンを尊敬していると紙資料には書いてあるんですが、けっこう影響されてたりするんですか。
 
野田:かっこいいとは思うけど、ああゆう歌詞を書くにはすごい自信がないと書けないんで、歌詞は特に影響されてないですね。 
 
茜谷:自分もメッセージ性が強い歌詞ではなく、思ってることをソフトに書いた感じ。聞いてくれた人に「そうなんか~」って思っていただければいいなってかんじ。
 
──誰でも口ずさめるような曲だなとは思いました。 
 
茜谷:ある程度そのようにしたいなってのがあったんで。 
 
──で、誰でも口ずさめるということで、根本的なところは歌謡曲というかアイドルとか好きだったんじゃないのかなって…。
 
野田:そう言われてみれば思い浮かんだアイドルが…(笑)。僕、観月ありさ好きでしたね。あと、広末涼子も好きでした。広末涼子の曲とかみんな歌えますよね。
 
茜谷:いや、歌われへんがな(笑)。でも俺、東京パフォーマンスドールとか好きだったな。初めて買ったのはWinkだけど(笑)。 
 
野田:みんなアイドル好きだよね。誰もが通る道ですよ。好きだったことは誰も否定できませんもん。 
 
──そうですよ。みんな通ってますよ。では楽器はいつぐらいから始めたんですか? 
 
野田:僕は、中学生の頃ズボンが股ずれするぐらいすごく太ったんですよ。でも思春期だから彼女とか欲しいじゃないですか。で、モテたくて文化祭でユニコーンの曲を弾き語りしたのがギターを始めたきっかけです。
 
茜谷:モテた?
 
野田:それがモテなかったんですよ(笑)。汗ばっかり出てくるし。(一同爆笑)。ちなみに今は体重落としました(笑)。
 
──じゃあ、中学ぐらいから楽器を? 
 
野田:いや、そのためだけにやったんでその後はまったく触らず、高校の時もちらほらと。で、大学の軽音楽部入ってそこから本格的に練習始めたんですよ。 
 
──4人は大学で知り合ったんですか? 
 
野田:僕と茜谷君は同じ大学で、茂くんは違う大学だったんですけど、つながりがあって。結成したのは'99年です。でも結成当時はメンバー3人だったんですよ。 
 
──バンド始めて3年。今の状況と3年前の状況はやっぱり違います?
 
茜谷:全然違うな。野田が'00年の6月に加入してきたんですけどそのぐらいから変わってきた。4人になってやっとスタートしたってかんじですね。それまでは、曲も英語で作ってたんですけど全部日本語になったし。
 
──どうして日本語にしようと思ったんですか。
 
茜谷:英語でやってると歌詞作りで甘えみたいなのも出るし、英語だからっていうのでライブで伝わらなかったり、伝えようと思ったら日本語の方が曲のイメージで歌詞もしっかり伝わるかなと思って。知らん英語を辞書で調べてやってそんなん歌っててもかっこわるいと思ったもんな。日本人である以上は、日本語のほうがわかりやすいし。 
 
野田:あとは、お客さんが一緒に歌ってくれたら嬉しいじゃないですか。
 
──今までにいろんなジャンルのバンドと対バンしてますが、影響を受けたバンドとかは?
 
茜谷:ステレオあたりかなぁ。あとNOT REBOUNDとか…。 
 
野田:NOT REBOUNDはライブも勉強になってるし。あと氣志團。
 
茜谷:MCとか勉強しないとと思ったな。去年の9月に一緒にやって、その後NHKに氣志團が出ててビックリしましたね。
 
──でもJERKBAITも去年は、フジロックのルーキーアゴーゴーという大舞台に出演してるじゃないですか。 
 
茜谷:うん。フジの雰囲気を味わえていい経験になりました。めちゃめちゃ緊張しましたけど。 
 
──そこから何か変わりました?
 
茜谷:う~~ん、フジロックよりはその前にステレオとやったときのほうが…。そのとき初めてNOT REBOUNDとやらせてもらって、それがきっかけでいろいろな方向から声がかかるようになりましたから。でもフジは自分らの中ではすごいよかったです。
 
 川出:もっと実力つけないとと思いました。
 
──次は広いステージへ。
 
野田:それは思いましたね。夢がまた膨らんだって感じかな。バンドってやっぱり目標を大きくしてったほうが向上心も上がると思う。
 
茜谷:でも、フジに出てやっぱり自信にはなったな。
 
野田:そういう面でめちゃめちゃいい経験になった。今年はまだ決まってないんですが(笑)、自分達でツアー組んだりしてるんで、また違う新しい経験ができると思ってます。
 
──では最後にどうぞ!!
 
茜谷:アルバムにもいろんな曲があるんで、全部曲を聞いてJERKBAITはこういうバンドだっていうのをわかってもらって、それでライブに来ていただきたいなと思います。 
 
渡辺:ライブ来て下さい。
 
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