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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】NANANINE(2002年2月号)- 今やっても、新しいものを出してもそれが全部でナナナイン

今やっても、新しいものを出してもそれが全部でナナナイン

2002.02.20

 2002年、大旋風を巻き起こすこと間違いナシのNANANINEが、2月8日にマキシシングル『9tone』をリリースし、3都市でワンマンツアーを行う。全速力で爆走する彼らの、エネルギーとパワーを感じてもらいたい。[interview:やまだともこ]

音階は7音までしかないけど8コ目9コ目の音を出そうぜ

──2月8日にマキシシングル『9tone』が出るわけですが、一言で言うとどんな感じに仕上がりましたか? 

川関:今のナナナインをこれからももっとがんばっていくぜみたいな。常に新しいことやってるから、それがつまってます。

──『9tone』ってどういう意味なんですか? 

川関:僕らのキャラクターにキュートンクンっていうオバケがいて、キュートン…ナイントーンが浮かんできました。ナナナインの音って言うのがあって、音階は7音までしかないけど8コ目9コ目の音を出そうぜ。そういう8コ目を通り越して9コ目のない音を出そうっていう気持ち。新しいことをどんどんやっていこうっていう。マキシとかのタイトル決めるときもみんなでミーティングして決めてます。

──曲はどうやって作られるんですか? 

川関:作曲はナナナイン全員で、作詞が僕なんですけど、僕ら演奏から作るんですよ。誰かしらギターのリフとかコード進行を持ってきて、スタジオでだいたいの形を作って、僕が持って帰ってメロディーのせて、言葉をのせてみたいなかんじで作ってます。それでもっとこういう事を言いたいというのが出てくるので、またみんなで作りこんでいきます。セッションで作っていくかんじですね。みんなちゃんと自由にやれるようにはしてるけど、1本筋が通っているようにだけは変えたらダメだなっていうところがあったりして、探りながら作ってます。楽曲だけで聞いてもおもしろいとか気持ちいいとか、曲として流れがなりたっているかとか。

曲順が同じであっても全然違うふうにライブができたらすごいな

──ナナナインはライブをどう考えてますか? 

川関:最初の頃は僕らを知ってもらいたい、見てもらいたい曲を聞いて欲しいっていうかんじで、僕らが思ってることとか僕らが表現したりとかだけだったんですけど、いっぱいいろんなところでやっていくうちにお客さんっていうのを意識するようになりましたね。反応とかが直で伝わってくるじゃないですか。でもいろんなところでライブをやってますけど、それは一緒じゃなくて、いる人も場所も違えば時間もその時しかないから、そこにしかない時間があって。曲順が同じであっても全然違うふうにライブができたらすごいな。やっぱ何かを持って帰って欲しい。ただ見た、曲やったっていうだけじゃなくて、なんか感じて心のおみやげで行って良かったなっていうか。単純に僕らがやって楽しいっていうのもあるんですけど。でも僕らの場合、伝えたいっていう意識が強すぎて一方通行になっちゃったりするから。メンバーそれぞれがんばろうぜ! って。そんなかんじなんですよね。とりあえず、マジでやってますっていう。

──ワンマンの意気込みを聞かせて下さい。

川関:去年福岡で初めてワンマンはやったんですけど、初ワンマンだ~! って楽しくて最初から飛ばしちゃったんですよ。だから次のワンマンはちゃんとやりたいなって。

──やっぱり地元福岡でライブやるのと、東京での初ワンマンって気持ち的にどうなんですか。

川関:お客さんがいっぱい集まるといいなと思います。どこでやるのも一緒っていえば一緒なんですけどね。東京の人にちゃんと伝えられるかなと思います。楽しみです。イベントでも僕等は僕等でどんな状況でもちゃんと「おっ」ってきてもらえるようになりたいっていうか、その空気をつくるというか。ワンマンで僕らだけを見に来てくれるってすごいですよね。ホントたくさんの人に来て欲しいっす。

僕ら、うそなく自然体でやってるから

──今年のライブ1発目がシェルターで、いいスタートになるといいですね。

川関:不安みたいなものもありますけど、基本的にはやることは一緒というか、要は音楽が好きで曲作るのが楽しくて大丈夫かなと思ってます。

──今年の活動はどんなかんじですか? 

川関:ワンマンやって、リリースして。サウスバイサウスのジャパンナイトに出演します。あとニューヨークでもライブやります。外国はお客さんのノリが全然違うっていうから自分らを試すっていうのももちろんあるし、他のバンドとかも見てみたいし。アルバムも出したいですね。アルバムの場合、音楽的な部分でも1曲では一部分しか出なかったりするじゃないですか。僕とかいろんなの聞くから、そういうのがやっぱ全部出ればいいなって思ってます。その歌はそこのワンシーンでしかなかったりとか、そのワンシーンが全部だったりもするし。そのときそのときで見えるものとか景色とか言いたいこととか絶対違う訳じゃないですか。ただ、去年出したものもそのときのナナナインだし、それを今やっても今のナナナインだし、新しいものを出してもナナナインだし、それが全部でナナナインだし。ただ僕ら、うそなく自然体でやってるから、歌とか思ってることとかライブでもちゃんとその時僕らが思ったり感じたりしていることを出せるようにやってるから、だから伝わると思うんですよ。聞いてくれた人に。これからもやっていきたいと思います。言葉で伝わらない分はライブでお伝えしますんで。精一杯な感じで。ホント、ワンマン来て下さい。

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