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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】WATER CLOSET(2002年2月号)- いろんな可能性もあるじゃない、それを試してみたいっていう気持ちもあるんだよ

いろんな可能性もあるじゃない、それを試してみたいっていう気持ちもあるんだよ

2002.02.20

 印象深い美しいメロディーラインと、男女の伸びやかなボーカルワークが魅力のWATER CLOSET。
 自身の企画<SINGING ABOUT>の10回目を記念して意気込みと近況を、夜も深い時間の高円寺でつくね片手に聞いてきました!![Interview CHIE ARAKI]

何人か候補がいたみたいだけど、私が勝ち取った!

──WATER CLOSETの結成について聞かせてください。

SHIMO:もともとスプロケットホイールとASUKAのやっていたJELLY BERRYが母胎だよね。

ASUKA:同時期に両方のバンドが解散したんですよ。JELLY BERRYの方はその先はあんまり考えていなかったんですが、スプロケの方はギター/ヴォーカルを探していたということがあってね。それでお誘いを受けてね。何人か候補がいたみたいだけど、私が勝ち取った!

SUE:あ、勝ち取ったんだ(笑)。

──WATER CLOSETは男女ヴォーカルの妙がひとつにありますが、当初からこういう形態だったのですか?

SHIMO:うーん、忘れちゃった(笑)。

ASUKA:でも他の候補に男の人が何人かいたじゃない。

SUE:だって最初はスプロケ続けるつもりだったもん。でもASUKAがイヤだって。

ASUKA:うん、インパクトのあるバンドだったから。だって私が加入した形だと、ものすごく変わり様じゃないですか。声は女だし、見た目も女だし。

SUE:そうかぁ?!(笑)

ASUKA:でもやっぱり心機一転したいじゃない。だったら新しく何かやろうよって、説得したの。

──ASUKAさんが歌うスプロケも見たかった気もしますが。最近はメンバーが固まったのですか?

SHIMO:ETSUSHIが3人目のギターという事なんだよね。一昨年の10月の終だね。

ASUKA:ETSUSHIは名古屋にいたんですけど、とにかくこっちに来いと(笑)。名古屋捨てちゃったねぇ。

SUE:ETSUSHIが入ってWATER CLOSETの方向が見えたかもしれないんだよね。

ASUKA:そうだね。ESTUSHIのシンプルで弾きすぎないギターが欲しい、って思ったもんね。

SHIMO:メロディー重視がさらに進んだ感じ。だから、今度3rd.を出すときはそれがよりわかりやすく出ていると思うよ。

ASUKA:ギターもメロディーを歌っている感覚なんだよね。

ETSUSHI:そうはいっても、俺はかなり弾いているんだけどね。かなり(笑)。

SHIMO:あとは、ETSUSHIも歌える人だから、トリプル・ヴォーカルになったともいえるよね。次のアルバムは楽しみだよね。4月5月でレコーディングできればいいなって。

こんな組み合わせがあるのねっていうのがいいでしょ

──そんなWATER CLOSETも今年で、5年目なんですよね。

ASUKA:気が付いたらね。

SUE:なんていったら、もう中堅よ、中堅(笑)。

SHIMO:もうすぐベテランになっちゃうのかあ…。

──WATER CLOSET企画がSHELTERで控えていますね。2月の…

SHIMO&SUE:16日!!

ETSUSHI:息が合ってるねぇ(笑)。

SHIMO:なにせリズム隊ですから。

──その、記念すべき10回目ですが。

SHIMO:記念すべきね、そうか。なにげに10回目なんだよね。

SUE:決まりなんてないのが<SINGING ABOUT>だよね。

ASUKA:みんなが納得したバンドを呼ぶのが基本になっているね。自分らの企画なのに、楽しくないとねぇ。もったいないじゃん。

──今回もまたバラバラなメンツですねぇ(笑)。

SUE:そうそうそう!! それがいいんですよ。他の企画だったら見られないようなが、出来たら面白いかなって。

ASUKA:身内だけのイベントは簡単じゃないですか。それはそれで楽しいかもしれないけどね。こんな組み合わせがあるのねっていうのがいいでしょ。

SHIMO:バラバラに見えて実は繋がっていたりしてね。深いところで。

ASUKA:後から考えたら、どのバンドにも女性がいるの!

SUE:女性って?!(笑)

ETSUSHI:なんか、想像しただけでもすさまじいものがある(笑)。

──4つのバンドの、女性。5人とも違った種類の女性ですね(笑)。

ASUKA:そうでしょそうでしょ(笑)。でもね実際は初対面のバンドほとんどなんですよ。だからすごく楽しみ。

SHIMO:(小声)しかも千円…。

ETSUSHI:しかも千円。

SUE:大きな声で、しかも千円!!

──おぉぉ!! 千円〜!!

ASUKA:第一回目から千円を突き通しているんですよ。

SHIMO:千円でやるんだからいろんな人に見て欲しいね。気軽に見に来れる値段でしょ。後は、毎回やっているんだけど、俺らからのちょっとしたプレゼント付き。

──内容は?

SUE:それは来てくれた人だけの秘密だよ〜!

いろんな可能性もあるじゃない

──それと、3月にはまたまたSHELTERで<SET YOU FREE!>に出演しますね。

ASUKA:2バンドでやるのって、WATER CLOSETでは2回目なんですよ。

──<SET YOU 〜>ってものすごくたくさんのバンドが見られるっていうイメージが強かったけど、今回のシリーズはじっくり堪能出来るいいイベントですね。

SHIMO:RAZORS EDGEと対決だからね。組み合わせの妙だよね。

SUE:でもやってみたいバンド沢山あるよね。

ASUKA:あとはなんかさ、ワンマンもやってみたいんだよね。

SUE:やだよ〜。だって打ち上げ俺たちだけしかいなかったら寂しいじゃん(笑)。

──それは名言だ!!

ASUKA:でも楽しい楽しいで来ちゃっているからさ、落ち込むような結果になってもそれもありなんじゃないかって思うのね。しかもいろんな可能性もあるじゃない。それを試してみたいっていう気持ちもあるんだよ。

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