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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】Killermont Street 2001(2001年9月号)- 久しぶりの共演を果たすCymbalsとadvantage Lucy

久しぶりの共演を果たすCymbalsとadvantage Lucy

2001.09.20

 久しぶりの共演を果たすCymbalsとadvantage Lucy。そんな彼等がイベント前に顔あわせ。とても和やかな雰囲気の中、対談は行なわれました[TEXT:HIROKO HIGUCHI]

──お互いの印象をそれぞれ語って頂きたいのですが…まず、シンバルズから見たadvantage Lucyってどんなバンドですか?

沖井(cymbals):ルーシーを知ったのは、シンバルズを結成する前のバンドの時だったんですよ。単純にルーシーは先輩。lucy van Pelt(advnatage Lucyの前のバンド名)って言うすごいバンドがいるぞって廻りから聞いていてライブを見たら、『おっ!』という。

──やはり初めて見た時から好印象でしたか?

沖井(cymbals):こうゆう風に繊細な音で、繊細な形で表現していて…全然音楽性は違うんだけども似ている部分もあって、印象良かったです。

──他のメンバーさんはどうですか?

矢野(cymbals):だいたいそうゆう感じかなぁ。

沖井(cymbals):いつのまにか知っていたという感じに近いです。

──お次にadvantage Lucyから見たシンバルズの印象をお聞きしたいのですが…。

石坂(advanatge Lucy):俺はね、最近の強烈な印象しか残っていないんだよね。シンバルズがレコーディングしている時に遊びに行って、その時にロビーで土岐さんが寝ていて(笑)。

土岐(cymbals):そんな印象はどうでもいいですよ(笑)。

石坂(advanatge Lucy):沖井君を中心に色々作業をしているんだろうなぁ..と。この間、カバーのアルバムを出したじゃない?そうゆう、60年代や70年代をミュージシャンとして良い理解をして、消化して出している印象があって。僕はね、その世代はほとんど聴いていないんですよ。80年代にその頃、1番売れていたものばかり聴いていましたよ。最近は、ビートルズをやっと聴き初めて(笑)今度は、ストーンズにいってみようかなと。

沖井(cymbals):ルーシーのルーツとシンバルズのルーツは、ちょうど逆の様な気がする。僕はどちらかと言うと60年代から70年代のものをバーッと聴いていて。石坂さんって、どちらかと言うと80年代のギターポップが多いと思うのですが、僕はその辺は全然ルーツになっていないんですよ。面白いですよね。

──ルーシーが、シンバルズを知ったのはいつ位なんですか?

石坂(advanatge Lucy):知った頃に、僕らの身近に『シンバルズ』というバンドがもう1つあって。シンバルズというバンドが2つあるよねっていう話になって。でも、僕らの身近かのシンバルズは名前を変えてしまいました。

沖井(cymbals):悪い事をしてしまったな…。

一同:

──こうしてみなさんがお会いするのはかなり久しぶりですか?

沖井(cymbals):名古屋のイベント以来なので、1年振り位かなぁ。

石坂(advanatge Lucy):え~本当に?!

沖井(cymbals):ルーシーはその日に名古屋に入ってライブをやって、その日に帰ったような気がする。だから、打ち上げが一緒に出来なかったんだよね。

石坂(advanatge Lucy):そうだったっけ…あの時、セットリストを見てびっくりしたんだけど12曲位やっていたよね。

沖井(cymbals):うちね、曲が短いから。

石坂(advanatge Lucy):俺たちはね、6曲か7曲位だったのよ。

沖井(cymbals):うちね、1曲が本当短いからワンマンなんてやろうもんなら30曲位になりますよ(笑)。

石坂(advanatge Lucy):あとね、沖井君がベースをギュ~ン、ギュ~ンってやっていて、マイクで『中音小さいですかね』って言うんだけど、十分でかいよって思った(笑)。

一同:

沖井(cymbals):THE WHOが好きだから、WHOって音量で世界記録を持っているから、その影響を受けているから。

番場(advatage Lucy):初めて見た時に、シールドを巻いているんですよ。あ、こ~ゆうバンドなんだって。

──コンピレーションに提供した楽曲について聴きたいんですけど、シンバルズさんは新録という事で聞いていますが…。

沖井(cymbals):これは、新曲ではなくカバーなんです。今回収録しているのは、土岐がボーカルをとっているんだけど、ライブでは僕ボーカルをやったんですよ。今までのシンバルズの中では1番ガレージっぽい音かも。

──advanatge Lucyの皆さんはシンバルズさんの収録曲は聴かれましたか

石坂(advanatge Lucy):聴いた。良かったですよ。『何だよ~これは~!!』って。

沖井(cymbals):この曲は高校時代からずっと大好きだったんですよ。

──advnatege Lucyさんが収録した曲についてお聞きしたいのですが

石坂(advanatge Lucy):あれはね、単純にリミックスなんですけど。単純に宅録なんですけどね。最初、アイコがリミックスをしたいと言い出して。

アイコ(advatage Lucy):「作業は全部石坂さんなんだけどね(笑)。

石坂(advanatge Lucy):『あ~なんない?』『こ~なんない』ってね。

番場(advatage Lucy):そのうち寝てしまうんですよ(笑)。

──シンバルズさんはこの曲を聴かれましたか

沖井(cymbals):聴きましたよ。ルーシーってどんどんスケールがでかくなりますよ。

石坂(advanatge Lucy):そうっすか?

沖井(cymbals):そう思うよ。そうゆうスケールがゆるされるバンドって限られてくるかと思うんですよ。本人達がやっても聞き手がついていけてないとか良くある事だから、ルーシーはうまく出来ているからスゴいと思うな。

──今回のオムニバスのテーマとして"ギターポップ"というシーンが挙げられていますが、最近のこういったシーンはどうですかね

沖井(cymbals):シーンとかってもう意味がないと思うんですよね。それよりは、個々のバンドのサウンドの深みみたいなものがより重要となってくるかと思うんですよ。バンドの個性がより求められくるんじゃないかな。でも、今回のコンピって良い意味でショウケースかと思うんですよ。もともとギターポップと呼ばれていたバンドが集められたわけですが、収録された曲は全然バラバラで。これがギターポップなら何がギターポップなんだろう...と聴き手が迷う位だよ。それだけ多様化していて、音楽的に深化していると思う。

──みなさん、どうですか?

一同:同感

石坂(advanatge Lucy):なんかそうゆう所は意識していないというか。

沖井(cymbals):やっている音楽が違くても、『あいつらかっこ良い事やっているなぁ』ってお互いにリスペクトしあえていれば良いじゃないですか。

──9/24は、どんなライブにしたいですか

沖井(cymbals):良い意味でショウケース的なライブになればなって思います。これに出演しているバンドのCDは買った方が良いぞ! みたいな。

石坂(advanatge Lucy):異種格闘技戦みたいなライブにしたいです。

沖井(cymbals):まぁ、聴いて見るのも良し。買って聴くのも良し。みたいな。つまんないなと思ったら買わなくても良いと思うし。

──今回のイベントでお互い良い意味で影響しあえれば良いですよね

沖井(cymbals):それが楽しみですよね。『ルーシーはこうなったのか』『シンバルズはこうなったのか』ってね。

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