今回は、両バンドのヴォーカルRYUJI(DESSERT)、大工原 亨/柴田 匠(MINORLEAGUE)のをおよびして、2年越しのSPLITについてお話を伺った。(Interview CHIE ARAKI)
思春期に憧れたバンドのヴォーカリスト
──お互いのバンドの出会いはいつ頃なんですか?
RYUJI:3年ちょっとまえじゃないか。うちのドラムのMIROCHINがメロンマンっていうバンドをやっていて、そっちのバンドはMINORLEAGUEと仲良かったんだよな。実際、直接知ったのは99年になってからだよ。ココ(新宿LOFT)の俺らの打ち上げでさ。それからバンド同士のつきあいが始まったんだよな。IG NITE(DESSERT主催のイベント)にも出てもらったりさ。
──お互いの印象はどうでした?
匠:超怖いっていうイメージ。あの、一番最初は「あ、歩いてるぅ!!」「喋っちゃったよ」っていう感じですよ。冗談じゃなく。自分の思春期に憧れたバンドのヴォーカリストですから。その後みたらガンガン人蹴ってた。それもお客さん(笑)。
RYUJI:可愛いもんでしょ。今は刺しているから(笑)。
亨:俺もCOCOBATが好きで、よくLOFTとかに見に行ってたんですよ。DESSERTを一番最初にDESSERTを見たのがCITTA'のイベントだったんだけど、RYUJIさん茶髪、ビーサン、短パンでライブやってて。「あれぇ、RYUJIさんやけにラフになったなぁ」って思った。(一同爆笑)
RYUJI:お前、いいライブみてんなぁ。あのライブの後、DESSERTチームで海に行くつもりだったのよ。だからライブじゃなくて、海仕様だったんだよな。完全に(笑)。
──そんな、あり得ないですよ(笑)。
匠:俺もその後、ビーサン履いてライブやってるRYUJIさん見たことないもん。
RYUJI:スピリットの話が出たときに、正直言って俺はMINORのことあんまり知らなかったんだよ。だからとりあえずどんなもんか見に行こうって。結果かっこよかったよ。
──その、今回のスプリットを出すきっかけというのは?
RYUJI:だから直接会う機会になったLOFTの打ち上げだよ。散々飲んで「じゃぁ、やろうか」っていう話になったんだよな。実現するのにずいぶんかかっちゃったけど。直貴とあとこいつもいたよな。
長島啓介:(乱入)ええ。あのときはもう必死で、勧められる酒も満足に飲めなくて。すごく楽しかったですよ。
RYUJI:なんていってるけど、SPLITの話が終わったら、さっさと帰ったじゃねえか(笑)。
匠:実現にこぎ着けるまで、2年もかかりましたけど、リリース出来て本当に嬉しいですよ。
──時間がかかっても話が立ち消えにならなかったのは、両者の思いが強かったからなんでしょうね。このスプリットイニシアチブはどちらがとったんですか? DESSERTのレーベルRANCHからのリリースになっていますが。
RYUJI:音に関してはそれぞれだよな。
匠:ですが、ジャケから何からすべてお任せしてしまったんですその結果、ジャケがすごいことに! MINORLEAGUEだったらあり得ない人の作品ですよね。すごいですよ。
今までのなかで、一番に近いできあがり
──レコーディングはどうでしたか?
匠:俺らのレコーディングのときにはRYUJIさんが遊びにきてくれたし、DESSERTのレコーディングなんて、二人でコーラス参加しちゃったんですよ。超緊張したよぉ!!
亨:俺らの前にKASUGAさんがコーラス録りしていたんだけど、
匠:それがもう!! 良くて。よけい緊張したよ。
──RYUJIさんは逆にMINORのレコーディングには参加しなかったんですか?
RYUJI:だって、お声がかからなかったもん。
匠:なにいってんですか!! レコーディングきてもRYUJIさんは基本的に脅し係だったから。「おら、ちゃんとやれよ」って(笑)。
──その甲斐あってレコーディングは?
亨:そうですねぇ、わりとすんなり行きましたよ(笑)。
RYUJI:うちらもいつもどおりすんなりいったんだけど、DESSERTにしてもMINORにしても今までのなかで、一番に近いできあがりになってんじゃないかって、個人的には思っているよ。
亨:うちらも普段とはまた違った曲調になって、それもすごく成功だと思ってます。
──でも意外とありそうだけどなかった組み合わせですよね。
RYUJI:そうなんだよな。共通点とか考えてみてもあんまりないしな。
匠:高円寺つながり。
──ジャンルじゃないですよね。住居ということですよね(笑)。
匠:そうそう。後は麻雀好きつながり(笑)。いっつも、麻雀しようっていって出来ないから、スプリットを作ってツアーで麻雀することになりました♪ みたいな(笑)。
啓介:それかぁ、麻雀スプリットじゃん!!
──なんじゃそりゃ(笑)。
RYUJI:まあさ、聴く人が聴いたら昔のバンドと今のバンドの音に聞こえたりするかもしれないけど、年齢も経験も異なるバンドと一緒に何かを作ったら、どっちにも刺激があるんだよな。今回はすごくいい経験になったよ。今回のSPLITは俺らがやっているIG NITEの延長線上にあるんだよ。個人的にジャンルの壁は気にしていないし。
──9月からスピリットレコ発ツアーですね。
RYUJI:客の反応がある意味たのしみなんだよな。
亨:DESSERT好きな人が俺らを好きになってくれたり、MINOR好きな人がDESSERT好きになってくれたら本当にいいことだよね。
──FINALは新宿LOFTですね。うわ、濃ゆいメンツですね。
RYUJI:今までのIG NITEの中では一番だろうね。普段のIG NITEのノリでおまけでレコ発やりますよ。
匠:…。俺は微妙に違う。レコ発だから、やっぱりきちゃう気持ちがあります。
啓介:俺の誕生日なんですよ!!
匠:うわーーー誕生日が命日だ。
──あ、でもプレゼントとかもらえるかもしれないですよ。年の数だけ…。
RYUJI:テキーラとかな(爆笑)。
匠:うわーーーーおめでとう!!!