ロフトプロジェクト丸山です。
今回は私のお仕事についてご紹介させていただこうと思います。
ライブハウスのお仕事というとよく知られているのはイベントを企画するブッキングや音響・照明、店舗のお仕事だと思いますが、
私の業務はレーベル・エージェントや配信、また写真や映像などの撮影と人員が少ない部署で働いています。
今回はその中でも印象に残っている仕事を3つご紹介させていただきます。
一つ目はレーベルで担当したオナニーマシーンです。
実はロフトレーベル、LOFT RECORDSは歴史は古く、
スピッツ『ヒバリのこころ』やフジファブリック『アラカルト』『アラモード』など名だたる名盤をLOFT RECORDSからリリースしています。
そしてその中でも特にセールスの多かったのがオナニーマシーンです。
ふざけたバンド名や過激なパフォーマンスで数々の会場を出禁になってきたオナマシですが、
LOFT RECORDS内レーベルTIGER HOLEで一番売れていたバンドなのです。
そんなオナマシが20周年記念アルバムを久々にLOFT RECORDSからリリースすることになり、それが私の入社初期の大仕事になりました。
リリースが決まり、さぁこれから忙しくなるというときにボーカル・イノマーさんの癌が発覚。
そこから激動のスケジュールでした。
手術の直前までMV撮影をしたり、病院にお見舞いにいきながらアルバム制作作業進めたり、、、
詳しくはこちらを読んでいただけると嬉しいです。
▼イノマーコラム 死んだその日が最終回(笑)イノマーの『自慰伝(序章)』
▼イノマーさんありがとうございました!【癌発覚から息を引き取るまでの濃密な時間を共に過ごしたレーベル担当が綴るガン奮闘記】
本当に数々の奇跡に直面し、本当にカッコいいっていうのはこういうことだということを経験できました。
二つ目は配信で行なった新宿ロフトでのSIONさんの無観客配信です。
SIONさん、藤井一彦さんのアコースティックセットで、もちろん無観客配信でのライブは初めてでした。
2019年よりエージェントをさせていただいていろんな会場でのライブを見させていただいていますが、
この日のライブはなんだかとてもいろんな感情が混じるとても心に残るライブでした。
我々スタッフしか現場で見ることのできていない贅沢さ、お客さんに是非見て感じて欲しかったもどかしさ、
そして何よりSIONさんの歌声が物凄く力強くて、、、
コロナ禍の先が見えない中で試行錯誤している自分にはとても力をもらえるライブでした。
そして三つ目が先日、新宿ロフトで行なわれた『DREAM MATCH2023』です。
この日、ライブレポートの撮影で現場に入らせていただきました。
コロナ禍での規制も緩和されて以前のようなライブハウスの体制に戻ってきている中でも2マン企画。
初めての対バンとは思えない、最初から会場が一体になっている温かな雰囲気のイベントでした。
そして終盤、TRICERATOPSのトランスフォーマーでは会場全員が一体になっているのを体で、耳で感じることができました。
この3年では考えられなかった光景。
私にとってこの日が、コロナがようやく落ち着いたと実感できたとても大切な公演になりました。
またまだ何が起きるかわからない世の中ですが、
この経験を活かし何が起きても楽しむ心でこれからもロフトで色々やっていけたらなと思う今日この頃でした。