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閉塞する時代に生きるすべての若者たちへ!映画『十九歳の地図』阪本順治監督&柳町光男監督トークイベント開催!

2021.12.01

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後世の監督たちに多大な影響を与える柳町光男監督の代表作『十九歳の地図』のリバイバル上映がこの度決定し、12月4日(土)~30日(金)までの期間、新宿K’s cinema にて上映。上映は『十九歳の地図』を中心に、『ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR』『さらば愛しき大地』という柳町光男監督初期3作の上映になる。   
 
芥川賞作家である中上健次の原作の同名小説を映画化し、1979年「映画芸術」ベストテン1位、「キネマ旬報」ベストテン7位に選ばれ、カンヌ国際映画祭の批評家週間にも出品された『十九歳の地図』。
 
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主人公のまさるは、地方から東京に出て、新聞配達をしながら予備校に通う19歳。大学生でもなく、大人でもない日々を生きる彼は、配達先の家を調べながら、自分で描いた地図に×をつける。その家の家族が、気に入れば×1つ、気に入らなければ×3つ。そして自らの鬱屈を晴らす行為が、少しずつエスカレートしていきいく。40年前に作られた映画の中の主人公の“どう生きればいいのか分からない”出口の見えない、やり場のない閉塞する混迷の時代は、今も変わらず存在しているの。
 
今回、本作の公開記念イベントとして、12月17日(金)18時40分からの上映後、柳町光男監督と阪本順治監督のトークイベントを開催することが決定。横浜国立大学在学中に、『十九歳の地図』を大学で上映するために、柳町監督の事務所を訪れた阪本監督。柳町監督からその時貰ったセブンスターを大切にしていたというエピソードがある。社会派の作品を多く作る作家同士、どんなトークになるのか楽しみだ。『十九歳の地図』は、12月4日から30日まで、新宿K’s cinemaにて上映。
 
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Live Info.

『十九歳の地図』

12月4日から30日まで、新宿K’s cinemaにて上映
 
新聞販売所で下宿をする予備校生の19歳の青年が、日々の配達先で知る各家々の家庭構成、性格など書き止め、×印を付け、自分だけの地図を書き始める。見下されながらも見下しているような捻じれた自尊心が、日常の不満、偽善に鬱屈しながら、配達先で×印をつけた人たちに嫌がらせ電話をかけていく。主演本間優二が、夢も希望もなく鬱積する青年を見事に体現。また、卑小で無様な中年男の哀しみを演じた蟹江敬三。板橋文夫の音楽が切なく響く。
 
1979|109分|製作:プロダクション群狼|監督・脚本:柳町光男|原作:中上健次|撮影:榊原勝己
美術:平賀俊一|音楽:板橋文夫
出演:本間優二 蟹江敬三 沖山秀子 山谷初男 原知佐子 西塚肇 白川和子 友部正人 津山登志子 中島葵 
川島めぐ 竹田かほり 中丸忠雄 清川虹子 柳家小三治 楠侑子
 
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