ゲーム『放置少女』から生まれたドラマ/「放置」をコンセプトにした『東京放置食堂』が水ドラ25で放送中！

2021.10.20

2021年9月15日より、テレビ東京系深夜ドラマ枠「水ドラ25」で『東京放置食堂』が放送されている。ゲームアプリ『放置少女』原案ということで話題になっているこのドラマは、今夜も深夜1時より放送。

主人公真野日出子（片桐はいり）は曲がった事が嫌いなまっすぐな人物で、東京で裁判官として働いていたが退職。今は東京からジェット船で片道1時間45分の「放置」された島、伊豆大島の港にある居酒屋「風待屋」で働いている。「風待屋」の店主、小宮山渚（工藤綾乃）は若くして父親から継いだくさやの会社を経営しながら島の居酒屋をも切り盛りしており、ぶっきらぼうだが思いやりのある人物である。自然あふれる大島を舞台に、豪華なゲストと2人を取り巻く人間模様、そして深夜飯テロにもなるようなグルメが描かれてゆく。

ドラマの中で出てくる大島の名産物くさやは、魚を「くさや液」に浸潤させたあと天日干しにした食べ物。強烈な臭いを発するこの食べ物は、目の前にすると鼻を摘んでしまい敬遠してしまいがちだが、実際に口にしてみれば塩辛く旨味が溢れ、焼酎が欲しくなること間違いなし。

ドラマには、各話異なるゲストが放置○○として出演。近藤公園、桜井玲香、竹中直人、前田敦子、濱津隆之、小宮有紗、橋本マナミ、工藤遥、そして安藤政信です。レギュラー出演の役者だけでなくゲストの役者陣も実力派揃い。

ゲストたちは毎話、何かを抱えながら大島にきて、一悶着あり、くさやを食べ、時に日出子に怒られ、何かを得て東京に戻っていく。戻る時には、すっかり憑き物が落ちたような顔で帰るゲストたちは、大島でどのような体験をするのかというと、取り立てて特別なものではないのかもしれない。「放置」されて作られ、独特の臭いを放つくさやが象徴するように、抱える問題は必ずしも解決される必要はなく、ありのまま受け入れることで自分自身が成長していくのです。放置されたくてもなかなか放置されることのないこの現代に、大島という場所は、ありのままの姿を受け入れてくれる。

ドラマは、ゲームアプリ『放置少女～百花繚乱の萌姫たち～』を原案としている。このゲームの魅力は、放置すればするほど強くなり魅力を増していくキャラクターたちであり、忙しい現代人でもプレイしやすいゲーム。放置がパワーアップにつながるという意味では、ゲームとドラマは共通しており、日常に寄り添ったドラマは多忙な方にこそ見てもらいたい内容だ。

現在第5話まで放送されている『東京放置食堂』は、橋本マナミをゲストに迎え、今夜の深夜1時に第6話が放送。日出子や渚、そしてゲストを取り巻く物語はどのように展開されていくのか、ぜひ、ご視聴を。